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日々草

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2005.06.24
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我が家の息子が5年ぶりにアメリカから帰国し、7月からの入社準備のため何かと慌ただしく、我が家は普段の夫婦だけの静かな生活が大混乱に陥り、若いエネルギーにかきまわされ、老いていくものが若者と生活する事の大変さを思い知らされています。

パソコンもほぼ若者に独占され、いざ始めようとしたら何時も使っていたローマ字入力から日本語変換ができず、あれこれいじりまわしてやっと前の状態に復旧。
こんな、あんなで息子は新しい職場へとやっと旅たって行き、私たち夫婦の静かな生活も今日からは少しづつ元のペースにもどりそう。

でも、久しぶりに我が家は社会の最前線で日々暮らし、仕事している若者たちの空気が流れ込み、熱気むんむん。

しかし一方で日本の若者たちが今、おかれている状況の厳しさを改めて痛感した。
とりわけ、誠実に懸命に働く優秀な若者がとても困難な状況に陥っている。

世間ではニートとかフリーターとかの若者に注目し、何とかしなければという声がやっと大きくなろうとしている。
だが、正規に雇用されて働く正社員の若者たちも、とても大変な状況におかれている。

入社間もない青年に過大な仕事が与えられ、それをこなすための指導や助言は何も与えられず、個人的な奮闘で仕事をこなさなければならない。そんな状態が長期(といってもせいぜい6ヶ月~1年)に続き、心も体も疲れ果て仕事に復帰できないで辞めてしう若者が続出しているという。自殺者まで出る厳しさである。

中間管理職の年配者たちは仕事の内容、その質、スビードについて行けず、仕事を部下に丸投げして、指導を放棄している。若者を育てる事を放棄している。

若者を育てる管理職が育っていないのではないか。
高度経済の成長期に30代、40代で会社勤めしていた人たち、更にその上層の管理者たちは、管理職としての見識や能力を磨き、蓄えることを行っていないのではないか。
特に世間が羨み、利潤を上げている企業の現状がこのようである。

生産ラインを管理する側に採用されている若者がこのように粗末に扱われていいものだろうか。

高度成長期以前までは、高校や大学を卒業し企業に就職してしまえば安泰で、ある意味で一生が保障されていた。
今、この産業構造はすごいスピードで崩れつつある。
安眠をむさぼっていた間に、社会はすごいスピードで変貌していたのだ。

中高年が時代の先端について行けずにいるのみならず、自分の歩んできた経験や知恵さえも役立たなくなっている。そんな会社人間が多いのでは。

次世代を担う若い柔軟な頭脳が、この中間管理者たちの無能によって無残に破壊されている。いくらでもスペアがあるといわぬばかりに。

本当に仕事のスペアは無限にあるだろうか。

否である。

このように若者の才能や人格を粗末にする会社や国は必ずそのしっぺい返しをくらうだろう。

若者たちは確かに懸命に働き、何とか打開の道を見つけようと課題に応えている。
ひたむきに応えようとしている。
しかし、そのようなひたむきな青年ほど心を病み、ぼろぼろにされている。

ぼろぼろにされながらも、なお会社への復帰の道を痛々しいほどまじめに模索して、自らに鞭打っている。
狭い閉じられた世界のなかでもがいている。
自分が全否定されたと思い込み極度の自信喪失に陥っている。
会社からはじき出されたら、再び社会へ復帰できないと必死に復帰への道にしがみ付いている。

これで若者の人生は拓かれるだろうか。

もっと世界に目を向け自分の生きる視野を広げ、新しい価値観の模索の旅をした方がいいのでは。

この今の社会の価値観もいずれ大きく転換するはずだ。
30年前と今が大きく価値観を転換したように。

若者は未来の価値観を展望して生きる道を模索したほうがいい。
今の価値観にしがみ付いていたら、心を病み死が待っているだけだ。

子供たちや青年たちの生きる社会は、この今の日本の社会ではない。

子供たちや青年たちが生きる未来の社会に耐え得る人間性や、人としての尊厳を実感できる人間像を模索し創りだしていくことが私たち親の仕事ではないか。

そして、それは青年たち自身の課題でもある。

自分の人間としての尊厳をひどく痛めつけられているのに、それに毅然と立ち向かわない若者たち。
そんな若者たちには自殺や、うつという病への道があるばかりだ。

力強く生へと立ち向かうエネルギーなど出てくるわけがない。

頭の硬い、ちっぽけな権力欲に取り付かれている大人など相手にするな。
いずれこの御仁は滅びる。
このお方たちも哀れな犠牲者かもしれない。

世界は広く果てしない。
その世界に目を開こう。





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最終更新日  2005.06.24 18:38:09
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