ハサミを入れられなくて・・・ その2
今日も、昨日に続いて、ハサミを入れられなかった反物についてです。 真栄城喜久江さんの「琉球美絣」です。 藍染めの「美絣」はもともと好きなのですが、これはちょっと変わっています。 「グンボー」の「美絣」なんです。 綿と麻のグンボーです。そのためか、布面に麻の毛羽立ちがあるんです。 斜めから撮ってみたんですけど、やっぱり、上手く撮れませんでした。 麻の毛羽立ちが、モワーっと表面に出てるんです。 反物の耳にも、麻の繊維が見えます。 ラベルにあるように夏物の美絣です。 ずいぶんと枯れた藍の感じが味わい深いなぁ~と思っています。 また、たくさんの着物に触れていると、着物同士のつながりに気付く瞬間があり、 「なるほどなぁ~」と思います。 下の写真は、以前ブログに書いた「ああああぁぁ~の芭蕉布」ですが、この反物に は、別布で、「芭蕉布」と織り込みの入ったラベルが付いていました。その時はあまり 気にもとめませんでした。 ある時、その別布のラベルのことがわかりました。 それは、昔、平良さんの芭蕉布につけるラベルを、真栄城喜久江さんが織 っていたというのです。 着物から作り手さん達のつながりを感じ、なんだか嬉しくなってしまいました。 ですから、それを知ってから、これらの着物は一緒の引き出しにしまってあげる ことにしました。