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テーマ:司法試験・法科大学院(2185)
カテゴリ:民法の教材
潮見佳男『プラクティス民法 債権総論』[第4版](信山社,2012)696頁
※第5版は2018年7月発売 ※最新版は2020年4月発売の第5版補訂 潮見佳男『基本講義 債権各論Ⅰ 契約法・事務管理・不当利得』[第3版](新世社,2017)416頁 ※最新版は2022年2月発売の第4版 潮見佳男『基本講義 債権各論Ⅱ 不法行為法』[第3版](新世社,2017)280頁 ※最新版は2021年11月発売の第4版 京都大学法科大学院教授の著者による基本書。 著者は,2015年から2017年まで京都大学大学院法学研究科長および同大学法学部長を務めており,旧司法試験の考査委員の経験もあります。 今般の債権法改正には,法制審議会民法(債権関係)部会の幹事として深く関わっていました。 『プラクティス民法 債権総論』は債権法改正には対応していません。 『基本講義 債権各論Ⅰ・Ⅱ』は債権法改正に対応しています。 『プラクティス民法 債権総論』は,中田『債権総論』と同じくらい人気のある1冊で,“CASE 〇”という設例を基点に記述が展開されるスタイルを採っています。 また,要件事実に対する配慮も十分に払われています。 なお,本書は債権法改正には対応していませんが,著者は,債権法改正に対応した 潮見佳男『新債権総論Ⅰ(法律学の森)』(信山社,2017)906頁 潮見佳男『新債権総論Ⅱ(法律学の森)』(信山社,2017)864頁 という大部2冊をすでに出版しているので,『プラクティス民法 債権総論』の方もそのうち改訂されることでしょう。 ※追記 2018年7月に債権法改正に対応した第5版が発売されました。 『基本講義 債権各論Ⅰ・Ⅱ』の2冊は,潮見イエローと呼ばれており,債権法改正に対応しています。 債権各論の分野では,司法試験受験生の間で,現在,最も人気のある基本書のようです。 ただ,法定債権の分野をまとめるなら,契約法と事務管理・不当利得・不法行為に分けるのが自然だと思うのですが,本書は契約法・事務管理・不当利得と不法行為に分けています。 これは分量のバランスの問題によるものなのか,その理由は分かりませんが,この点は他の基本書には見られない独特なところです(ちなみに,他には弘文堂NOMIKAシリーズが同じ分冊の仕方を採っています)。 次回も,民法の教材を紹介します。 それでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.02.27 12:50:30
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