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テーマ:司法試験・法科大学院(2187)
カテゴリ:民法の教材
潮見佳男『民法(全)』(有斐閣,2017)726頁
※第2版は2019年3月発売 ※最新版は2022年3月発売の第3版 京都大学法科大学院教授の著者による基本書。 著者は,2015年から2017年まで京都大学大学院法学研究科長および同大学法学部長を務めており,旧司法試験の考査委員の経験もあります。 今般の債権法改正には,法制審議会民法(債権関係)部会の幹事として深く関わっていました。 債権法改正に対応しています。 現在のところ,債権法改正に対応した民法の1冊本の選択肢は,実質的にこの本一択でしょう。 以前は,民法の1冊本としては, 川井 健『民法入門』[第7版](有斐閣,2012)582頁 も人気がありましたが,著者がすでに鬼籍に入られているので,本人による債権法改正に対応した改訂の見込みはもうありません。 なお,債権法改正民法施行前に短期合格を目指す受験生が民法の1冊本を選ぶのであれば,上記川井『民法入門』か,あるいは, 潮見佳男『入門民法(全)』(有斐閣,2007)568頁 がよいと思います。 ちなみに,川井『民法入門』も潮見『入門民法(全)』も書名に“入門”が含まれていますが,この2冊は一通り勉強が終わった人が使う民法の“再入門”書であり,主にまとめ本の用途において効果を発揮するものなので,全くの初学者が1冊目に読む入門書には適さないと思います。 次回も,民法の教材を紹介します。 それでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.03.24 23:30:05
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