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テーマ:司法試験・法科大学院(2199)
カテゴリ:刑事訴訟法の教材
宇藤 崇・松田岳士・堀江慎司『刑事訴訟法(LEGAL QUEST)』[第2版](有斐閣,2018)600頁
通称リークエシリーズの刑事訴訟法。 神戸大学法科大学院専攻長の宇藤崇教授,大阪大学大学院法学研究科教授の松田岳士博士,京都大学法科大学院教授の堀江慎司教授の3名の共著による基本書。 宇藤教授は,2007年から2016年まで司法試験の考査委員を務めていて,その間,2012年から2015年までは司法試験予備試験の考査委員を兼任していました。 堀江教授は,現在,司法試験および司法試験予備試験の考査委員を務めています。 平成28年改正に対応しています。 最高裁判例は,最大判平成29・3・15刑集71巻3号13頁(GPS捜査事件判決)まで収録されています。 本書は,主として法科大学院生や法科大学院を目指す学部生を対象に著されており,現在,司法試験受験生に最も人気のある刑事訴訟法の基本書のようです。 某司法試験予備校の参考図書にも指定されています。 基本的には判例・通説に沿って記述されており,判例の分析はとりわけ詳細です。 重要な論点の展開にあたり鍵となるような42件の判例・裁判例について事実と判旨を掲載しており,判旨は可能な限り全文を引用する形でまとめられています。 各制度の説明においては理論的根拠がしっかりと説明されており,個々の要件解釈も丁寧に展開されています。 現在のところ,共著の刑事訴訟法の基本書の中では最も完成度の高い教材だと思います。 次回も,刑事訴訟法の教材を紹介します。 それでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.12.14 00:15:00
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