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2009年05月31日
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蛇は泳ぐか?
答えは、イエス。
私は、幼い頃、独りで山の中を徘徊してて(笑)、水たまりのような小さな池で小さな蛇が泳いでいるのをみて震え上がったことがあるのです。
誰も居ない真夏の午後、虫取り網を持った幼気な少女は、水面が乱反射していたのを見つけちゃったのです。
まさに、、「木漏れ日に泳ぐ蛇」(笑)
蛇は泳ぐの。でも、空は飛ばない。。


作家恩田陸さまの新刊がでました。
『ブラザー・サン シスター・ムーン』
恩田陸さまは、早稲田大学の文学部を出てOLさんをしてた経験も持つ当代売れっ子作家です。
ジャンルとか幅広くて、ファン層も広いかも。凄く、多作で、しかも、多読派。
ホントに、本が好きなお方のようです。朝日新聞でも時々エッセイなんか見かけルナ。
でね、彼女は早稲田時代に有名なハイソサエティオーケストラに在籍してアルトサックス吹いたそうです。
ジャズが好きなんて、ますます好き☆、、つうか、。この人、10月25日生まれなのね☆
きっと、いい人に違いない。(爆)
で、、まぁ。。小説のタイトルや題材にジャズの曲が出てくることもある。
「黒と茶の幻想」「朝日のようにさわやかに」なんか、タイトルそのまんまですねー。


さて、、その彼女が「学生時代」と、言う、不思議な空間を使って書き下ろした作品が今回の「ブラザー・サン シスター・ムーン」です。
新刊書き下ろしなので、あまり、あらすじに触れるのは野暮でありますが。。一応、、簡単に。。

地方都市で、高校時代に「空から何匹かの蛇が降ってきて水に落ちた」という、、世にも不思議な体験を共有した3人が、東京の同じ大学に進学して送る「それぞれの生活」をとおして描かれた短編集。
と、言っても、、3人はピンポイントで破片破片で繋がりながら、すぐ近くに居るのだけどれど、決して「今と言う時間」で3人が顔を見合わせることのなく終わる、、淡々とした感のある短編小説です。

過去で繋がり、現在でも繋がってはいるけれど、今を共有している訳ではない3人。

1話では、「小説家になりたい」と言う本心に目をつむり続けた一見なんでもない学生時代を「告白」した小説家視点の話。
2話は、「プロのジャズミュージシャンをも多くだしてきた名門ジャズ研」でひたすらベースに打ち込む学生視点の話。
最後が、冷静に自己分析も、他人の分析も出来るのに、映画と言う分析不可能な不条理な世界の魅力に捕まってしまった監督の学生時代の回想を交えた話。これは、インタビューの場面を想定してて、他人の視点が交錯します。

何になりたいか、何になれるのか、
私は何者なのか、私は何者になれるのか。。
時間の自由はありながら経済的な自立はなく、自意識過剰でいながらコンプレックスの塊でもある中途半端な成人たち学生。
そして、「何者でもない」ことへの喜びと、焦り、、いろいろな複雑な思いに気がつくのは、学生時代にさよならするときしょ?
そして、気がつけば、学生時代に武装したはずの鎧は社会ではいとも簡単に崩れ落ちるものだったりするわけです。

ええと。。わたくしは、人は一生自分は何者であるか?の、問いに悩み続けるのだと思ってます。
自分自身が何者であるか、、それがわからないのは学生だけじゃない。
でも、学生時代と言う社会的な立場が中途半端な時代は、そのことがはっきりと自覚できる空間なのかもね。

ノストルジアいっぱいな哀愁が漂う作品なのですが、「あの頃は良かったねぇ」なる、、単なる青春想い出話にはなっておりません。
ここから未来へ発する光のようなものがある気がいたします。
と、この小説のお話は、興味を持った方が読むのが一番なので、これでおしまいなのですが。。(爆)
実は、、このブログ的には、、ここからが、、本番!(爆)

長くなりましたが、、早稲田といえば、、「ダンモ」、、だ、そうでして。。
この小説の2の舞台になるジャズ研は、、どうやら、、ここ。。♪
この短編の2に出てくる学生ベース弾き戸崎は、そこで才能あるピアニストとレギュラーバンドをめざし四年間を精進します。

そこに出現する「げろうま」ピアニストが西と小柄でサラサラ長髪の超絶ドラム悠木がいるレギュラーバンドの素晴らしくでかいいい音の上背190センチ近い「破壊的なテナーサックス」早瀬。。。
うん、、早瀬。。誰かに似てるぞぉ♪
この方、どうやらコルトレーン系のプロ並みに巧いサックスらしいのだが。。
で、酔いますと「長いものを何でもくわえてローランドカークのマネ」する、、って、破壊的な呑み助らしいのだが。。
まぁ、、とっても、いい感じで、主人公たちと絡んでいるのです。
生活はだらしない、女にはもてないが(って、何処にも書いてないか。。)、細かいことを気にしない豪放な性格でサックスも上手、みたいなァ。

ええとね、、ちょっと、、だけ、、文中エピソードネ、。

練習に次ぐ練習で行き詰まってる主人公のピアノトリオと「リクルート姿の早瀬」がセッションする場面があるのですねぇ。。
就職出来るのか?卒業出来るのか?とちゃちゃいれる後輩たちに。。

「来年は弟が大学人る予定なんで、重なるわけにはいかんのよ」

あらぁ。。♪わたくしてきには、、知り合いと語調も似てる。。なぁ。
そして、今でも聴ける(爆)「粒の揃った重戦車みたいな音」で彼らと2時間以上思いっきり吹きまくるのであった。はい。
で、その嵐のまっただ中のような状態の中でね、3人は譜面の世界でちまちまと行き詰まっていた状況を打破するのですが。。まぁ、別の世界につれてってもらうわけであります。。
素敵な先輩なのだ。☆

まぁ、あまり書いちゃうと、、いけませんね。。
しかしまぁ、、ここでは、彼の、、
音楽に見せる「強」、リクールト姿に見せる「弱」
で、話の展開に陰影をつけていて。。さすが恩田さま、見事な演出でっす☆

と、、そうなんですねぇ。。この主人公たちに絶大なる敬意をもらっているテナーサックスの早瀬。。
その早瀬の結構、リアルなモデルとして存在するのが。。でっかいこやぎくんなようですね♪
ヘェ~イ。サックス八木敬之!、って、あのお方です。
いいなァ。さすが、早稲田だな。人脈が幅広く、、しかも、凄いな。
で、、そう、、その繋がりで、げろうまピアニスト西くん、、って、繋がりは、、巷で話題、クリスさんもご推薦な「鍵盤上のU.S.A.の南 博さま」なのでありました。。。読まなくちゃな、、。

さて、この怒濤の「置き土産セッション」で吹いた最初の曲は、「ブルートレイン」でござった。
ほぉ。。。・・・・。これに関しては、何も言わない。
で、小さな声で、、わたくしてきにはこの本人の方は、結構、繊細で冷静な気もする。(呑んでないとき)
計算してないふりして、ちゃんと計算出来るので、、、きっと、、就職したんだな。(なんちゃって)
でも、この際、、弟のせいにしておく方が、、美談だな。。。
まぁ、弟さまが気がついて、でっかいこやぎさまに教えた、って、感じなのだが、、
読んだ本人も、俺だなぁ。。みたいな、、遠い目でござったようです。

どうか、、恩田さまに今まで興味なかった方も、本、読んでみてね♪


6月はサックス祭りィ♪

Ultrahang/Chris Potter
先日、みっけて騒いでいたら、なんと、ナリーさんは20日の日に注文してた。

Inspiration /Max Ionata Quartet feat. Fabrizio Bosso
これは、7月なんです。現代最強、最新のイタリアン・ネオ・ハードバップだそうですからね♪

Tough Guys/GENERATIONS
これは、エリックアレキサンダーが参加するハードバップもの。
最近買ってない、エリックアレキサンダーなので、、たまには、良いかなと。。まぁ欲しいのね。(爆)

Angelica/Francesco Cafiso Quartet
ニューヨークなリズム陣と一緒の若き獅子、フランチェスコ.カフィーソ。
ホント、、若いんだよね。たぶん、20才。。ほぉ・・・。。。
この人、何枚か持ってるのですが、、ゆっくり、聴いていけば良いかなぁ。。って、思ってましたが、
メンバーが。。Aaron Parks(p)Ben Street(b)Adam Cruz(ds)なんですぜぇ・・。

SAVANT/Jerry Bergonzi
こっちは、カフィーソのパパよりきっと年上だよね。
ゴリゴリ吹きまくってる、、って、インフォにあるんだけど。。
ホントだな。。

って、これからのサックス絡みの新譜、、興味で思いつくままに。。♪


最後に、タイトル「ブラザー・サン シスター・ムーン」は、3人で高校時代に一緒に観た聖フランチェスコの映画のタイトルであり、主人公の1人の楡崎綾音は誕生日と「聖フランチェスコの日」が一緒なのでありました。「無償の愛」「無防備なことへの不安」等々。。
いろいろ、何重にも凝ってますねぇ。。

さてさて、次回のジャズストリートでは、八木敬之が吹きまくったら、、
よぉッ♪早瀬!
って、かけ声かけてね。(爆)

さて、本当に5月が終わりましたね。
明日から、衣替えですよねぇ。。
んじゃ、退散♪






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最終更新日  2009年05月31日 17時59分49秒
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