直子の直筆

三女（小１）が通う病院の最上階には、パレスホテル直営のレストランがある。

採血が終わると、そこで食事をするのが恒例となっているので、支配人とも顔見知りに。



きのうは、入学して初めての外来。

いつもは、お昼ごろに到着するのが、きのうは学校が終わってから行ったので、入口で私たちを見つけた支配人は、ちょっと大きめな声で



「あれ？きょうはこんな時間？」



と声をかけてくれた。

入学したことを話すと、



「そうかぁ、１年生か～」



と言いながら、いつものように、フロアをぐるりと見回して、席を探してくれる。

４０代とおぼしき、スーツがよく似合う、”親近感オーラ”全開の支配人は、常連の客（患者）に



「もうそろそろメニューなんか見なくても覚えたんじゃない？（笑）」



と、ジョーク（ブラック？）を飛ばしながら、笑顔を振りまいている。