直子の直筆

新学期初めての給食が出たきのう。

帰ってきた次女（小６）が

「きょうの給食、おにぎりとオムレツと牛乳だけだった」

と開口一番に報告した。

計画停電を見越してのメニューとは知っていたが、子供がそれほど驚くとは思わなかった。

ちょうど、午後は三女（小３）の保護者会があったので学校へ。

新学期早々、「新しい先生は、直子先生なんだよ！」と三女が興奮気味に話してくれたので、対面するのがちょっと楽しみで照れくさかった。

その直子先生が、学級懇談会の場で、きょうの給食の話をしてくれた。

「きょうの給食は、おにぎりとオムレツだけで、子供たちが”えっ、これだけ！？”って騒いでいたんです。実は新年度になって、被災地から女の子が転入してきまして、その子がぽそっと

「避難所は、おにぎり１個だった」

と言ったら、騒いでいた子供たちが

「それは大変だったね！」

って。とてもいい子たちだなぁ～って感心しました」

と話してくれた。

いろいろな体験者と出会い、共感することが、子供にとって何よりの栄養になるんだなと思った。