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タクシーの運転手さんに土地の住所を告げたものの、ナビが付いてないので特定が難しい。 こんなとき、こんなに役に立つとは思わなかった私のスマホのおかげで、どうにか住所地の近くまで辿り着いた。 しかしそこは、2年前に廃業したというゴルフ場のバス停が立っているほか、とても宅地分譲が行われたとは思えない雑木林。
「この辺はおそらく市街化調整区域だと思います」
という運転手さんの予想は当たっていた。 翌日、函館法務局で取った公図を持って、近くの不動産屋に飛び込んだところ、
「この土地が売り出された当時は、特例で建築許可がおりていたんだと思いますが、現在は調整区域になっています」
さらに、
「残念ながら、場所も特定できない土地を買う人はいません・・・」
トドメのひと言だった。 父としては、生きているうちにその土地を売却して、わずかでも私たちに分けてやろうと思っていたようだが、春の夜の夢のごとしに終わった。 帰りの飛行機で
「まあ、娘と2人で旅ができたから良しとしよう」
と笑った父に
「そうだよね」
と答えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月10日 13時20分52秒
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