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矯正装置がいつ外れるかは、音大受験を控えた次女(高3)には大問題だった。 トランペットというのは、ちょっとした口の変化で音が出なくなってしまうからだ。 だから、受験直前に装置を外すことのないように、歯科医に確認に行ったというのが今回のいきさつ。 そんな説明をすると、歯科医は 「へ~、プロにでもなるの?」 と、マスクの上に乗っかった老眼鏡から上目遣いに私のほうを見た。 ”くっそ~!バカにした言い方しやがって!”と思った私は即座に 「はい」 と低めの声(もともと低いけど)でクールに答えた。 すると、歯科医は、 「ご希望ならいつでも装置を外しますけど、どうなっても文句言わないでくださいね」 「この子の歯の癖だと90%以上ガタガタに戻りますよ!」 「あとで”こんなはずじゃなかった”と言わないように、サインしてもらいますから」 こっちも覚悟の上なのだが、”3年で治る”と言っておきながら、4年経っても治せない張本人にそう言われても、不信感ばかりが募るだけだった。 しかし何より、4年も装置を付けていた上「まだまだかかる」と言われた次女に限界が来ているのがわかっていた。 「装置を外すなら、平日の午前中じゃないとダメですよ」 と言われたが、次女がどうしても学校を休みたくないということで、夏休みに入ってから外してもらうことにした。 すると、こちらの決意の固さを感じてか、はたまた恫喝まがいの発言が口コミで広がることを懸念してか、帰り際に歯科医はこう言った。 「じゃあ、7月まではできる限り矯正しますから」 ”Well done!" (よくできました!)と心が返事をしていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年04月20日 08時39分24秒
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