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テーマ:日々自然観察(9957)
カテゴリ:自然
前回の記事で、泉ヶ岳付近で見つけた黄色い花が
エゾキケマンだかミヤマキケマンだか分からないと書いたんだけど これ、やっぱり気になっちゃって 「花なんでも掲示板」というサイトに、尋ね花のお願いをしてみた。 そしたら、kenさんとおっしゃる方から心強いお返事が(*^-^*) 平凡社の日本の野生植物には、ミヤマキケマンの説明に、エゾキケマンは 種子突起のほかにこれという区別点はないと書いてあります。 ありがたや~~と、さっそく 種子突起が相違点ということで、もう一度検索かけたら ・ミヤマキケマンの種子にはスパイク状の突起多数 ・エゾキケマンの種子には突起がなく、凹点がある ということがわかりました。 種子を見れば、どっちだか判別できそう(*^-^*) 種子ができるのは7月頃かな? ちょうどいい時期に、もう一度会いに行けるといいのだけれど・・。 ものはついで・・(笑) 「日本山野草・樹木生態図鑑(シダ類・裸子植物・被子植物(離)」 (著者: 浅野貞夫 /桑原義晴 全国農村教育協会) の説明文を転載します。↓ ◆エゾキケマン 越年草。生育期間10~7月。 川の流域に近い原野や山麓の草原などに生育する。種子で繁殖し、群生する。 【成形】 茎は平滑、無毛で直立またはやや斜上し、下部は分けつして株状になり、高さ20~50cm。 葉は挟卵形で3~4回羽状に裂け、小葉はさらに羽状に細かく裂け、無毛、粉白色を帯び、 有柄または無柄で、1年目の葉の裂片は、2年目の葉の裂片より粗く、大きい。 茎生葉は長さ5~10cm、幅3~5cm。 【花・果実】 花期は5-6月。花序は総状で密に多数の花をつける。 花は黄色、長さ18~22mm。 花被片は4個あり、外側の2個は大型で唇状に開き、後方に距があり、内側の2個は小形。 6個の雄しべは3個ずつ2体(両体)になっている。 花序は果時には伸びて5~10cmになる。 さく果は数珠状で少し湾曲し、長さ20~35mm、中に10個内外の種子を含む。 種子には細かい凹点がある。 【分布】北海道、本州(北部) ◆ミヤマキケマン 越年草。生育期間10~7月。 ミヤマキケマンというが深山には少なく、 低山地の日当たりのよい斜面やときに半日陰地にも生育する。 種子で繁殖。 【成形】 根はやや太い。全体無毛。 茎は叢生し、高さ20~50cm。 葉は互生し、葉柄があり、1~2回羽状複葉。小葉はさらに羽状に裂け、 最終裂片は卵形で欠刻がある。 葉は粉白色を帯びた緑色、ときに紫褐色を帯びる。 全体が軟弱。 【花・果実】 花期は5-6月。 茎先に長さ3-10cmの総状花序をつけ、黄色の花をやや密につける。 花は長さ約2cm。包は卵形または皮針状卵形、先がしばしば歯状になる。 花冠の一方は唇状に開き、もう一方は距となる。 6個の雄しべは3個ずつ2体(両体)になっている。 さく果は線形で数珠状にくびれ、長さ2~3cm。 本種は本州近畿以東に分布するが、 母種のフウロケマンは、本種よりやや小形で、本州中部以西、四国、九州に分布。 【分布】本州(近畿以東) 日本の野生植物(草本2)新装版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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