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カテゴリ:科学本
「ゾウの時間 ネズミの時間 ーサイズの生物学ー」本川達雄(中公新書)
第10章「時間と空間」もすごくいい。 P129 体が大きくなったとき、骨は太くなる。体重を支えなくてはならないからだ。もし幾何学的相似が成り立つなら長さと太さは比例関係にある。しかし太さが長さの3/2乗に比例しないと体重を支えられない。これを弾性相似と呼ぶそうだ。このとき体重は(太さ)の2乗×(長さ)=(長さ)の4乗に比例することになる。表題にもあるようにゾウとネズミでは時間の流れ方が全く違う。時間は体重の1/4乗に比例する。動物の体を弾性体だと仮定し、さらに大胆に一本のバネで記述できるとすると、そのバネの周期は長さに比例する。そうだとすると周期は体重の1/4乗に比例することになってメデタシメデタシと・・・はいかないんだそうだ。動物のデザインは実はそんなに単純ではない。弾性相似が成り立つような特殊な事例もあるが、むしろ幾何学的相似が成り立つことの方が多いそうだ。この場合は今の議論に従うと時間が体重の1/3乗に比例することになってしまいおかしい。まだまだ謎が潜んでいるというのが現段階での答えだ。う~ん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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どうも、ご無沙汰です。
面白そうな本ですね。久しぶりに固まった頭をほぐすために読んでみようかな。新書だし。 指数の細かい差は多分理解できないだろうから大雑把な比例関係が取れるといいんだけどなぁ。 (2005年10月11日 06時06分43秒)
ごぶさたー。そっちも行ってみたけどつっこむところがなくて・・・。この本は良いよ。難しい式は全然出てこないし、なんか心理が含まれているような気がする。またみんなで会いたいね。
(2005年10月11日 10時08分28秒)
早川の量子コンピュータは平積みで売ってたんでざっと読んだんだよ。もちろん分からないけど、その前にやはり「パラドックス大全」ってやつ読んでてNP完全当りはなんとなく知ってたので、その関連性のなかではちょっと理解できた気がしたけど(笑)
(2005年10月12日 20時33分56秒)
ぼって
でも量子コンピュータは本当に使えるのかどうか全然分からんからね。ま、素人が何を言っても始まらないけどさ。 >そういえばアキちゃんは一年間のアメリカ滞在にこの間出発したよ。松井は何度かあってるよ。 懐かしい名前を聞いた・・・俺はごくたまにサクマルと学会とかで出くわすことが。懐かしい名前と言えば・・・あすなろとか?どうなったんだろ。 (2005年10月13日 13時38分13秒) |
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