あむりたのしずく

　
　やっぱり、いたんです。出たんです。ほたる！

　
　私たちが引っ越してきた家は、谷地になっている集落の一番奥。

　そこから先に民家はなく、ワイルドな原野と堰が広がっています。

　堰から水路へ、とうとうと水が流れ、周囲の田を潤しています。

　家の前を通る水路に、カワニナがいると聞いていたので

　それを餌にする蛍も、きっといるんじゃないかな？と

　期待してたんですよね～♪


　夕食後、パパがみんなを呼びました。

　その手の中をのぞき込むと、緑色のまばゆい光を放つ蛍が！

　みんなウキウキで、蛍をさがしにでかけました。

　いく筋もの水路で、神秘的な光の舞いに出会えました。

　風ちゃんの手に、吸い寄せられるように、蛍が止まります。

　空くんも、不思議そうに、光の軌跡を目で追っています。

　パパは、子どものようにはしゃいでいます(^o^*)

　
　２年前、蛍がきっかけで出会った私たち。

　翌年には、空くんが新メンバーで加わり、

　そして、今、みんなで蛍の里に暮らしている・・・

　なんてミラクルなんだろう☆

　小さな奇跡がつみ重なって、今があるのだということ

　まばゆくも儚いほたるの光が、思い出させてくれました。