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2011.06.17
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カテゴリ:健康
この夏の節電対応に絡んで、エアコンを使わなかったり、無理な温度設定が熱中症を引き起こすという論調でマスコミが騒いでいますが、熱中症に関するよくある誤解を招きかねないので、少し危険だと思いました。

確かに気温が上がるにつれて熱中症のリスクは高くなり、室内でも熱中症になる人が多いのですが、もともと窓開け換気や扇風機だけで夏の暑さをしのいでいる人たちにとっては、節電のためにエアコンを使わないとか、冷房の温度を上げる対応は関係ないため、もっと根本的な対策を示す必要があります。

以前、「熱中症予防は水分より塩分が重要」でも書きましたが、熱中症の主原因は血中の塩分が失われることにもかかわらず、ほとんどの場合、マスコミは水分を取ることを促すだけで、塩分の摂取を促すことはありません。

マスコミ関係者が無知であることが免罪符になるとは思えませんが、一連の報道は「熱中症は室温の高さが主原因」、「水分を取れば熱中症にならない」という、よくある誤解を植え付けかねず、その結果、今まで以上に熱中症による(高齢者の)死者を増やすことで、高齢化に歯止めをかけようとする悪意を持った政府主導のキャンペーンなのかもしれないと勘ぐってしまいます。

「未必の故意」による殺人行為という点では、「生活に困窮した寒冷地の高齢者に政府が七輪を支給」というネタと同レベルの雰囲気すら感じます。

熱中症の第一歩は発汗ですが、汗で失われる塩分を補うことなく水分のみを取り続けると、血中の塩分が薄くなっていきます。そうなると、人体は塩分の流出を抑えるために汗を止めるだけでなく、これ以上水分を追加して塩分を薄くされないように、喉の渇きを感じなくさせるらしいです。また、尿も作られなくなるため、血中に老廃物がたまり続けます。

日本人は高血圧を心配するあまり、減塩しすぎている傾向があるように思います。発汗で塩分が不足すると、熱中症のほか、新陳代謝が弱まり、冷え性や夏バテの原因にもなります。暑気払いに熱い汁物系の食べ物がよいとされているのは、水分と同時に塩分も多く取れるからでしょう。

個人的には、精製した塩化ナトリウム100%の食塩の取り過ぎが体に悪いのであって、マグネシウムやカルシウム、カリウムなどを含む岩塩や粗塩は、むしろ健康にいいと思っています。

なお、熱中症の治療と予防には、発熱や下痢・嘔吐などで脱水した時の治療と同じく、経口補水液が有効ですが、家庭でも簡単に作れることを知らない人が多いようです。経口補水液の作り方は、1リットルの水に砂糖大さじ4.5杯(約40グラム)、食塩小さじ0.5杯(約3グラム)を溶かすだけです。レモン汁など柑橘系を少し加えて、冷やすと飲みやすいと思います。

スポーツドリンクで代用できると考えている人が多いようですが、最近のものは食塩や砂糖が全く入っていなかったり、かなり控え目なので、脱水状態の乳幼児に与えたときに低ナトリウム血症を引き起こす可能性があるそうです。むしろ、経口補水液が(大量発汗時には全く役に立たない)スポーツドリンクの代わりになるという方が正しい認識なのかもしれません。

日本で市販されている経口補水液は、大塚製薬工場のOS-1(オーエスワン)以外に知りませんが、面倒な調製が要らず、長期保存もできるので、できれば常備しておくといいでしょう。横浜市の夜間急病センターの自販機で売っていたように思いますが、薬局や楽天でも買えます。もっと色々なメーカーから経口補水液を出すべきですね。

「サウナが熱中症予防に有効」という無責任な珍説もあるようですが、おそらく、サウナやサウナスーツで熱中症になる人も多いことを知らないのでしょう。体温調整能力が低い子供やお年寄りのサウナは特に危険です。

この夏は節電による熱中症に注意! 暑さに強い体はサウナで作れる? #setsuden

今年の夏の暑さは「平年並み」らしいのですが、5月に「平年値」が10年ぶりに更新されており、ほとんどの地域では気温の平年値が昨年より上がっているので、「平年並み」=「昨年なら猛暑」と読み換え、熱中症に注意しましょう(そもそも平年並みという表現は誤解を招くだけであまり意味がないですね)。




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Last updated  2011.06.17 18:56:53
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