浅川の治水対策、河川整備計画の方針説明会で発言。
村井県知事は、浅川の治水対策で浅川ダムを「穴あきダム」で建設すると発表。以来、流域住民はじめ、県民的大議論が始まった。今日はそのために、関係流域住民に対して、説明会が開催された。・ダム建設付近の地すべり地は心配ない。・熱水変質脈はあるが活断層はない。・ダムによって、水量を83センチ引き下げ床下浸水程度に抑え、内水災害は防げる。県の説明はいいこと尽くめ。何も心配ないよ、ダムを作っても。安心していいかのよう。発言を求め、一生懸命挙手をした。3番目に指名。発言の機会を得た。安全について一言県の説明で『安全』について、しっかり耳に焼きついた。本当にそうなのか、過去に信頼できないことがあった。吉村知事時代の、「地すべり等検討委員会」でのこと。当時の奥西委員は、浅川の一の瀬地籍右岸に、深い地すべりブロックがあり調査すべきと主張。県は調査した。結果、地すべりブロックを確認。70億円で対策工事をした。当初はわからなかった。先生の指摘で明らかになったのである。奈良県の大滝ダムも同じだ。住民は地すべり地なので、ダム建設はして欲しくないといっていた。ところが、国は、心配ない、きちんと対策工事をするからと大丈夫。と、「安全」だと太鼓判を押した。しかし、3年前に完成し、試験湛水をし水抜きをしたら、地滑りが発生。家は傾き、住民は移転を迫られた。今、170億円をつぎ込んで、地すべりの対策工事をしている。ダム機能は果たせず、3年間水は普通に流しっぱなし。このダムは、当初予算が250億円、完成時はなんと3500億円に膨れ上がった。浅川ダム建設に対する長野県の説明も、大滝ダムの国の説明も信頼できない。同のように考えるのか。さらに、浅川流域全体の2割の水はダムの上流のもの。後の8割は、熊取川、田子川、駒沢川、新田川、など支流からと、団地など市街地の水である。2割の水を、危ないところにダムを作って止めるよりも、8割に及ぶ中流、下流の水を食い止めることのほうが重要である。遊水地の計画がまったくないが、本末転倒ではないか。ダムを作っても、内水被害は解決しないは、常識。千曲川の浚渫など根本的、抜本的改修が必要である。国に強く求めてもらいたい。また、益田川ダムについても言わせてもらった。