カテゴリ:人形
神戸大丸で開催されている与勇輝展に行ってきました。
神戸大丸での展示会は2度目です。 前回は人形たちがそれぞれハロゲンライトに照らされてシンプルに展示されていたのが印象に残っていますが、今回は布を効果的に使ってより趣向を凝らした演出がされていました。 今回の作品の多くは戦中戦後の人々が表現されているのですが、無表情に近いような表情の人形でも苦悩や決意などの内面がひしひしと伝わってくる表現力は流石だと思いました。 固定ポーズの人形は自然な動作や仕草が表現できるのが利点ですが、与氏の作品はどの角度からも見ても完璧です。 人形を観る人々も私には興味深いものがありました。 年配の方は郷愁を感じるようで、服装や小物を見てはこんなの持っていたと当時を思い出し、若い母親は戦時中の人々の様子を幼い子供に教えるように作品を見ながら話しかけていました。 また、この子好きだなあと清楚な少女を観て思わず口にする年配の男性や、子供の一瞬の表情をとらえた作品に可愛いと笑顔になる女性など老若男女こんなに思い思いに楽しんでいるのは他の人形展はもちろん絵画等の展示会でも見たことが無い光景です。 命がけで人形を創ると決意した与勇輝氏の志の高さを感じる作品の数々でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月12日 11時14分14秒
コメント(0) | コメントを書く |
|