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週刊オブイェクトはSeesaaに移転しました。(2005年3月24日)

2005年01月27日
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カテゴリ:日本
国連難民高等弁務官事務所がマンデート難民としたクルド人をトルコへ強制送還・・・この経緯を追って見る事にします。


難民クルド人親子:トルコへ強制送還される [1/18 毎日新聞]

難民と認定しない日本政府に抗議し、東京都内の国連大学ビル前に座り込んだトルコ国籍のクルド人2家族のうち、アハメット・カザンキランさん(49)とその長男(20)が18日、法務省入国管理局によりトルコへ強制送還された。カザンキランさんは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から難民と認められたいわゆるマンデート難民で、2家族の弁護団は会見で「国際的に非難される異常な行為だ」と批判した。


さて「マンデート難民」とは一体何なのか。まずはそこから調べて見ます。今回も例によってGoogle検索です。「マンデート」ではなく「マンデイト」或いは「MANDATE」という単語と「難民」を組み合わせると発見できました。


UNマンデイト難民と援助対象者(POC)の定義 [UNHCR日本語公式サイト

国際連合は、1951年難民条約の締約国内外を問わず、世界各地の難民に保護を提供する主務当局として高等弁務官を指定している。マンデイト難民はUNHCRの事務所規程のもとに認定された者である。日本において、UNHCRが「マンデイト難民」若しくは「UN難民」と称した場合、通常、1951年難民条約第1条に類似した、UNHCR事務所規程第6条における迫害の十分に理由のある恐怖を有する人物のことである。


マンデート難民の定義からは、これは「条約難民」そのものを意味するものでは無いとしか読み取れないですね。本文中に『(難民認定の)最終決定は政府の特権であるということを明確にした上で』と書かれてありますから、UNHCRの認定に拘束力は何も無いことが読み取れます。


保護を求める人たちの声は届くのか~法廷通訳体験記~ [Burmainfo.org

Z君は日本政府からは難民として認定されなかったが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は彼の難民性(難民として認定するに充分な条件がある)を認めている。しかし、日本政府は難民条約を批准している。その主権の及ぶところ(日本国内)では、難民として認定するかどうかは、日本政府の権限である。UNHCRの「認定(マンデイト)」は、日本国内では勧告程度の効き目しかない。


これはミャンマー(ビルマ)国籍のZ君の話で、彼を支援するビルマ情報ネットワークから法廷通訳人として出廷した田辺氏の見解です。

まぁこんなものなんでしょう、難民支援者が大した効果は望めないと認めているくらいですから、マンデート難民は日本政府を非難する目的の錦の御旗にするのはちょっと無理がありそうです。

特に今回のクルド人については、日本の裁判所が下した経緯を見る限りUNHCRがマンデートを出した事の方こそが不思議に思えてなりません。


難民認定を求めるクルド人家族 [私的スクラップ帳

東京地裁に行って確認してみました。結果は,おおよそ以下のとおりでした(簡略化していますので,できればご自分で確認されることをお勧めします)。

●判例時報掲載のX氏はカザンキランさんである。
●カザンキランさんは,地裁では1回目の来日と2回目の来日の間にトルコで迫害を受けたと主張し,主にこれが認められて難民と判断された。
●地裁判決後,トルコ政府から,カザンキランさんは迫害を受けたとされる時期にはトルコから出国していたこと,その間にイギリスに渡航し,難民申請をしたが,却下されてトルコに帰国した経歴があるとの通報があった。(このことは後にイギリス政府から確認され,カザンキランさんも認めた)
●UNHCRは,トルコ政府がカザンキランさんについてこのような通報をしたことを重視して,彼を難民と認めた。
●一方,高裁は,カザンキランさんの迫害のおそれの根拠となる事実が実際には存在しなかったことを重視して,逆転敗訴判決をした。


カザンキランさんはウソを吐いていた事が証明され、難民とは認められませんでした。裁判所の判決に不当性はありません。カザンキランさん自身が悪いのです。しかしUNHCRはこの事態を把握していながらマンデートを行ってしまった。トルコ政府が日本に通報してきた事がその理由だとされますが、合点がいきません。トルコ政府は事実を知らせてきたのであり、その事はイギリス政府も認め、カザンキランさん本人も認めました。

何故、UNHCRはマンデートを行ったのですか? 事実を指摘した事が迫害? そんな馬鹿な・・・私は、UNHCRこそが間違っているとしか思えません。イギリス政府も難民と認定しなかった者を、法廷で嘘を吐いた者を、なんで日本政府が難民認定しなければならないのです!?

そもそもトルコはクルド人迫害をもう止めています。EU加盟を目指すトルコは本気になって人権問題改善に取り組み、大きな成果を上げ、EU諸国が達成出きる訳が無いとタカを括っていたのを完全に見返しています。クルド人が独自に放送局を持つことさえ認められています。もうクルド人は弾圧されていない。証拠に、トルコへ強制送還されたカザンキランさんは空港で簡単な取調べを受けただけで釈放されました。

カザンキランさんの支援者は、何が不満なのですか? 彼の身は安全です。


大空のサウラビ [2005/1/20]

【石田ビル4階】ですか?


ま、支援者の正体が極左過激派だったなんて救えない落ちがあるワケなんですけど。

・・・さて、法務省は本気で怒っています。


UNHCRへの反論公表 クルド人強制送還で法務省 [1/25 共同通信]

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の難民認定を受けたトルコ国籍のクルド人アハメト・カザンキランさん(49)と長男(21)がトルコに強制送還された問題で、法務省は25日、UNHCRの批判に対する反論文書を公表した。

法務省が個別の入管案件について見解を書面で公表するのは異例。UNHCR駐日地域事務所は「ノーコメント」としている。

注:下記リンク先資料はPDFファイル

国連難民高等弁務官駐日地域代表殿 [法務省入国管理局長]

平成17年1月18日に当局が送還したアハメト・カザンキラン氏(以下「カザンキラン氏」という)については,難民不認定処分取消請求訴訟事件に関する。平成15年5月22日東京高等裁判所判決において,同氏は難民ではないという判断が明確に示され,同判決は確定しているほか,退去強制令書発付処分取消請求訴訟事件に関する平成16年11月4日東京高等裁判所判決においても,同氏が難民ではないという判断が改めて明確に判断されております。

とりわけカザンキラン氏については,上記判決において,トルコにおいて迫害されていたとの虚偽の虚偽の事実を主張して難民の認定を受けようとしていた者である事が明言されており,同氏自身,法廷において虚偽の供述をしていたことを自ら認めたものであります。

当局は,かかる複数の裁判所の判断にしたがって所要の手続きを進めたものであり,難民ではない者を送還することは何らノンルフールマンの原則に反しないものと理解しております。

なお,貴事務所はカザンキラン氏をいわゆるマンデート難民として認定していますが,先に掲げた各判決において,同氏についてマンデートされている事実を前提にしつつ,難民ではないという明確な判断が示されております。


UNHCRがこのような無茶なマンデート認定を行ったのは何故でしょうか。陰謀論的な考えからいくと『トルコのEU加盟を阻止したいグループが画策した』なんて説も立てられそうですが、私は支持しません。単純に、UNHCR内部に公平性を欠いたおかしな人権屋が入り込んでいる・・・そんなところなのでしょう。





 Read Me やる気の無いサイトリング 時間ねぇー ニンニン






Last updated  2005年02月01日 16時04分35秒
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