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カテゴリ:日本
国連難民高等弁務官事務所がマンデート難民としたクルド人をトルコへ強制送還・・・この経緯を追って見る事にします。
■難民クルド人親子:トルコへ強制送還される [1/18 毎日新聞]
さて「マンデート難民」とは一体何なのか。まずはそこから調べて見ます。今回も例によってGoogle検索です。「マンデート」ではなく「マンデイト」或いは「MANDATE」という単語と「難民」を組み合わせると発見できました。 ■UNマンデイト難民と援助対象者(POC)の定義 [UNHCR日本語公式サイト]
マンデート難民の定義からは、これは「条約難民」そのものを意味するものでは無いとしか読み取れないですね。本文中に『(難民認定の)最終決定は政府の特権であるということを明確にした上で』と書かれてありますから、UNHCRの認定に拘束力は何も無いことが読み取れます。 ■保護を求める人たちの声は届くのか~法廷通訳体験記~ [Burmainfo.org]
これはミャンマー(ビルマ)国籍のZ君の話で、彼を支援するビルマ情報ネットワークから法廷通訳人として出廷した田辺氏の見解です。 まぁこんなものなんでしょう、難民支援者が大した効果は望めないと認めているくらいですから、マンデート難民は日本政府を非難する目的の錦の御旗にするのはちょっと無理がありそうです。 特に今回のクルド人については、日本の裁判所が下した経緯を見る限りUNHCRがマンデートを出した事の方こそが不思議に思えてなりません。 ■難民認定を求めるクルド人家族 [私的スクラップ帳]
カザンキランさんはウソを吐いていた事が証明され、難民とは認められませんでした。裁判所の判決に不当性はありません。カザンキランさん自身が悪いのです。しかしUNHCRはこの事態を把握していながらマンデートを行ってしまった。トルコ政府が日本に通報してきた事がその理由だとされますが、合点がいきません。トルコ政府は事実を知らせてきたのであり、その事はイギリス政府も認め、カザンキランさん本人も認めました。 何故、UNHCRはマンデートを行ったのですか? 事実を指摘した事が迫害? そんな馬鹿な・・・私は、UNHCRこそが間違っているとしか思えません。イギリス政府も難民と認定しなかった者を、法廷で嘘を吐いた者を、なんで日本政府が難民認定しなければならないのです!? そもそもトルコはクルド人迫害をもう止めています。EU加盟を目指すトルコは本気になって人権問題改善に取り組み、大きな成果を上げ、EU諸国が達成出きる訳が無いとタカを括っていたのを完全に見返しています。クルド人が独自に放送局を持つことさえ認められています。もうクルド人は弾圧されていない。証拠に、トルコへ強制送還されたカザンキランさんは空港で簡単な取調べを受けただけで釈放されました。 カザンキランさんの支援者は、何が不満なのですか? 彼の身は安全です。 ■大空のサウラビ [2005/1/20]
ま、支援者の正体が極左過激派だったなんて救えない落ちがあるワケなんですけど。 ・・・さて、法務省は本気で怒っています。 ■UNHCRへの反論公表 クルド人強制送還で法務省 [1/25 共同通信]
注:下記リンク先資料はPDFファイル ■国連難民高等弁務官駐日地域代表殿 [法務省入国管理局長]
UNHCRがこのような無茶なマンデート認定を行ったのは何故でしょうか。陰謀論的な考えからいくと『トルコのEU加盟を阻止したいグループが画策した』なんて説も立てられそうですが、私は支持しません。単純に、UNHCR内部に公平性を欠いたおかしな人権屋が入り込んでいる・・・そんなところなのでしょう。 ![]() ![]() ![]()
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