「聖夜の贈り物」(百田尚樹著) 感想
聖夜に起こる奇跡を描いた感動の短編集。どれもさらっと読めて、じんわりと胸があたたかくなる素敵な話ばかり。秀逸なオチに続く構成も見事で読後、幸せな気持ちに浸れるオススメの一冊です。聖夜の贈り物 [ 百田尚樹 ]価格:1,296円(税込、送料込)あら売り切れみたい。電子書籍もないので中古のリンク貼っときます。【中古】 聖夜の贈り物 /百田尚樹【著】 【中古】afbクリスマスだというのにリストラされ、途方に暮れる一人暮らしの女性。さらに弟の会社が資金繰りがつかず倒産寸前だと聞き、なけなしの貯金を弟の口座に振り込んでしまう。人のいい彼女は、街で見かけた空腹そうなホームレスのおじいさんを見捨てることが出来ずテイクアウトのハンバーガーを買って渡す。おじいさんはお礼に、ちびた鉛筆を彼女にくれる。願い事を3つ叶えてくれる魔法の鉛筆を──。まったく信じていなかった彼女だが試しに二つ願い事を書いたところ、瞬く間に叶ってしまう。叶えられる願いは一つ。彼女が願うのはお金か? 過去に略奪女に奪われ失った恋か?それとも──どれもハッピーエンドなんですが、末期癌で余命いくばくもない美容師の女の子が担当医に恋をするお話のラストは、ちょっと胸がつまって待合室で鼻水が出そうになって焦りました(苦笑)。いや、いいお話なんですが…なんとも切なかった。今は聖夜と無関係な季節なんですけどね、いい本でした。