テーマ:好きなクラシック(2283)
カテゴリ:オペラ
鑑賞日:2013年8月3日(土)14:00開演 入場料:¥5,000 D席4階 【主催】(財)東京二期会 二期会創立60周年記念公演 東京二期会オペラ劇場 作曲:ジャック・オッフェンバック オペラ「ホフマン物語」 (全4幕、フランス語上演/日本語字幕付き) 会場:新国立劇場オペラ劇場 指揮:ミシェル・プラッソン 演出:粟國 淳 装置:横田あつみ 衣裳:アレッサンドロ・チャンマルーギ 照明:笠原俊幸 合唱指揮:大島義彰 合唱:二期会合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 出 演: ホフマン:福井 敬 ミューズ/ニクラウス:加納悦子 リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット:小森輝彦 オランピア:安井陽子 アントニア:木下美穂子 ジュリエッタ:佐々木典子 スパランツァーニ:吉田伸昭 クレスペル:斉木健詞 シュレーミル/ヘルマン:門間信樹 アンドレ/フランツ:大川信之 ルーテル:狩野賢一 ナタナエル:新海康仁 コシュニーユ/ピティキナッチョ:坂本貴輝 アントニアの母の声:与田朝子 感 想: オペレッタ「天国と地獄」で有名なオッフェンバックの未完のオペラ「ホフマン物語」の東京二期会公演があり、久々に木下美穂子さんの歌声が聴けるとのことで、真夏の日差しの中、初台の新国立劇場まで出掛けた。 4幕ものだが、1、2幕は連続で、3幕、4幕間は休憩が入る構成。 指揮者は、フランス人のミシェル・プラッソンで、全体的には淀みなく、アリアや歌手に合わせ十分に歌わせ、全体を把握出来ている指揮で、間奏曲も含め楽しめた。 演出では、1幕プロローグと4幕後半エピローグの酒場は舞台前半分に長い机を置いて、左右に階段、後部に酒場より高い台を設け、リンドルフがステラの召使いから恋文を取り上げたり、エピローグでステラ登場する場面に使われる。 1幕から2幕の転換は、酒場の舞台が左右にはけ、後方から楕円形の2階建ての舞台が登場。この楕円形の舞台が場面に合わせ回転し3幕、4幕では上部や手前の置物を変えて、照明も上手く使い、科学者スパランツァーニの応接間、ヴェネツィアの宮殿、クレスペル家を表現。 今回一番良かったのは3人のヒロイン歌手。 オランピア役の安井陽子はよく通るソプラノの歌声でコロラトゥーラ満載のアリアを聴かせる。ゼンマイが切れて途中で歌が止まり、スパランツァーニがあわててゼンマイを巻き直し歌い始める所が楽しく、その動作含め正しくゼンマイ仕掛けの人形を上手く表現出来ていた。 3幕ジュリエッタ役の佐々木典子は落ち着いたソプラノの声で高級娼婦を表現。 4幕アントニア役の木下美穂子は、歌いすぎて胸を病み、これ以上歌うと命が危ない役。素晴らしいソプラノの歌声の中にも力強くなりすぎず、段々と弱い声になり、最後アントニアの母の声で歌わされ息を耐える場面は圧巻。 タイトルロールのホフマン役の福井敬も安定した歌声だが、役の割に声が重く感じられた。ミューズ/ニクラウス役の加納悦子は低音に関わらずよく聞こえ流石です。 その他フランツ役の大川信之が道化の動きの表現(バク転まで)と、よく通るテノールの歌声で良かった。 フランス語?と思われる部分も少々あったが、主役の歌声が素晴らしいと十分に楽しめる。 やっぱりオペラは生演奏を聞きに行かないと再認識した。 End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.08.06 22:58:12
コメント(0) | コメントを書く
[オペラ] カテゴリの最新記事
|
|