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〇谷川彰英著「地名の魅力」(白水社)の144頁 に”打出小槌町”と題した一文が載っていました。
<摂津の国兎原郡打出村に隠里という所があって、 むかしここに長者がすんでいた。 一つの宝の槌を持ってこの槌を打ちふるうと願うこ とが何でも思いどおりにかなうので、それは大切な 宝であった。・・・(略) ・・・何でもこの小槌は、もと葦屋沖にすんでいた 竜神が持っていたもので、それが人に化身して聖武 天皇に献上したものらしい。 ・・・葦屋の七不思議の一として古くから伝わって いる。(細川道草「芦屋郷土誌」)> 著者は地名の由来として吉田茂樹氏の<近江国大 津の「打出浜」同様、 大阪湾の浜に打ち出ている土地という意味で、砂堆 地の広がった地形を表現したものが、後世、 大黒様の打出の小槌に結びつけたものであろう>と いう説を引用して居られます。 少し視野を広げて書物を物色していますと、参考 になる事柄がどんどん見つかるものですね。 この他、「浮気町」(滋賀県守山市:ふけ)や女化 (茨城県牛久市:おなばけ)、 十八女(徳島県阿南市:さかり)などいっぱい網羅 されています。 なお大山崎町の宝積寺には打出と小槌が祀られてい ます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.25 08:26:33
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