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カテゴリ:中医学
上海研修旅行 -2-
どういうわけか、はさみや刃物のお店はお客で大賑わいでした。 中を覗いてみると、花切りばさみが22元。切れ味がよさそうで、小さな手にもなじみやい大きさのを、母へのおみやげにと買い求め、ホテルに帰ってからハタと気付きました。 「あ~、しまった!飛行機に持ち込めない・・・。」私は迂闊な自分を恥じ、後悔しました。 それから、 「通訳さんにあげてしまってもいいし、お部屋に置いてきてもいいや。どうせ22元(日本円にして350円程度でしょうか)だもの。」 と、自分に都合のいい言い訳を考えました。 しかしこのまま置いていくには忍びない、かといって返品できるだけの会話力もありません。 私は迷った末にホテルの便箋に漢字をいくつか書き並べ、それを持っていって店員さんに黙って差し出しました。 すると彼女はそのメモを一瞥し、ふんふんといった感じですぐ品物を受け取り、すんなり22元を返してくれたのです。 「謝謝!」 私は内心「やった、やった!」と、有頂天でした。 返品できたことも、お金が返ってきたこともラッキーだったのですが、それより何より「通じた」ことが、たまらなく嬉しかったのです。 「我昨日買了。不可持込飛机,故我要返品。故我要返金。」 かなり怪しい内容ではあるのですが、でもちょっとした勇気さえあれば悩むこともなく、案外通り抜けることができるものだと思い、そんな自分を愉快に感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 9, 2017 07:26:00 PM
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