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私訳・源氏物語

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July 22, 2009
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  あるしめやかな夕方、
明石の上は明石女御に、おじい様の明石入道のこと、
養母・紫の上の深い愛情など「いと多く、聞え給ふ」多くの事を
お話申し上げます。
明石女御は、涙ぐみながら聞いていらっしゃいます。

「『いとあはれ』とおぼえて、御額髪の、やうやう濡れゆく御そばめ、
あてになまめかし」

たいそう痛ましいこととお思いになり、
御額髪が涙に濡れていく横顔は、上品でうつくしいのです。

「かく、睦ましかるべき御前にも、常に打ち解けぬさまし給ひて、
わりなく物づゝみしたるさまなり」

 実母として睦まじく、内輪のお話する時にさえも、明石の上は
いつも打ち解けることをせず、
遠慮深いご様子を崩さないのでした。






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最終更新日  March 9, 2017 09:13:25 AM
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