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私訳・源氏物語

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January 4, 2019
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カテゴリ:クラシック音楽
年末年始にかけて、辻井伸行の音楽番組を観た。

ラフマニノフのP協2番は、
デビュー当時に比べてかなりゆったりとしたテンポで適度な間もあり、
クライバーン・コンクール後の演奏家としての成長が感じられたし、
聴いていて安心感と満足感があった。

年間100回ほどのコンサートをこなしたそうだから、
さすがに『聴かせる』というサービス精神が生まれたのかもしれない。

しかしサントリーホール・ガラコンサートでのベートーヴェンの月光は
やはりテンポが速く、メリハリがなくつまらなかった。

続く三浦文彰とのフランクのVnとピアノのためのソナタ・イ長調も、
私にはひたすらつまらなく感じた。

Vnソナタとはいえ、ピアノにも平等(演奏量か?)に作られた曲とのことで、
それが選曲の理由らしいが、聴いてみるとあまりに平坦すぎて楽しくなかった。

ステージ上から二人を映すカメラの向こうで、
一人の御高齢の女性があくびして、
一楽章が終わらないうちに眠ってしまったのが見て取れた。

ブラームスのVnソナタ1番「雨の歌」では、
録音のせいかもしれないがVnよりもピアノの音が立ちすぎて
私には耳障りに感じた。

ショパンのP2番・室内楽版でも、
やはりピアノの音が大きすぎて全体的にバランスが悪いように思った。

彼にとって室内楽は初めての試みだったそうだが、
協奏曲のように力いっぱい演奏するのではなく、
繊細な音を奏でる弦楽器の音に耳を傾け、それと調和しながら、
楽しんで演奏してほしいものだ。

弦楽器のメンバーたちが顔を合わせ互いににっこりするなど、
室内楽特有のフレンドリーな雰囲気はとても好ましい。

彼もその中で楽しみながら演奏し、
その喜びを聴衆に伝播できる演奏家になってほしいと願う。

番組の中で三枝成彰氏が、

「彼も30歳でしょう。
今までは若さとハンディキャップでやってこられたけど、
これから彼の音楽を作っていくべき年齢になっていくわけだから、
大変だと思いますよ」

と、コメントしていられたのが印象的だった。

ともあれ、これからの彼の音楽づくりを楽しみにしたいと思う。





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最終更新日  January 4, 2019 10:36:27 PM
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