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水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

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水彩画人 俊介

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カテゴリ:家族の肖像





光彩の中で







さて、かけがえのない「ふたり」の関係の最終編。

「お父さん、大好き」と言え!   「大好き!」

これが父親と娘が会うたびに交わす合言葉だった。


以下は、娘に捧げる懺悔録より、再編集しました。




★娘の名は佑香。

よく裕香と書いて

「自分の娘の名は覚えといて!」

とよく怒られた。

 いや、祐香だった? 

あれっ、どれが正しかったっけ?




ブエノスアイレス国立美術館の逸品  「女の子」

SANY9230.JPG





★[ユカゴリラ?」 「違ーう!」。

「ユカゴリラ?」「違うーーーう!」。

 とうとう泣き出したお前。

 お転婆で負けん気で、時には兄貴を泣かすお前を、

「ユカゴリラ」とからかうのが大好きな父親だった。




★学芸会の練習を終えてぷりぷりして帰ってきたのは幼稚園の頃。

 当日、カルメン役の子をにらみつけながら踊ってたから原因が判明。

 負けず嫌いが主役になれなかったからなんだと、かみさんはくすくす。

 でも最後に、口にくわえた薔薇を、人一倍大きな身振りで、

ほうりなげるしぐさは、ほんとうに可愛かったよ。



SANY4030





★おまえは、時々、意外な遊び事を作り出して熱中した。

ある日、たくさんの紙切れに何か書き込んでるので、のぞきこんだら、

「肩叩き10分券」、「腰揉み5分券」、「買い物お使い券」。

大好きな両親に、一生懸命気持を示したかったのか。

たくさんの「親孝行券」を呉れたのに・・・・・

 一度も使わずに無くしてしまったのが今でも残念。 

券が見つかったら今でも使えるかな?


swan0





★団体行動をさせよう。規律を守らせよう。いろんな夢を託して、

お前を「ガールスカウト」に入れたけど、帰るといつも怒ってた。

今思えば、お前は団体とか規制を嫌う天衣無縫派。

ひとりで、放っておかれても、きらきらした眼で

何かを見つけて熱中する子だった。

鳥取の森林公園へのスケッチ旅行に連れて行った時、

 絵に熱中するために、大好きな渓流に足を浸させ、

 水着がなかったので、 白いパンツひとつで泳がせた。

裸で嬉々として水遊びの姿は、

シックになった今の姿からは想像できない。

だんなさまに、いつ見せようかなと思案中・・。


SANY4139




★ お前とお母さんが、山に行く父親と友達のために、「卵サンド」、

「ハムサンド」、「野菜サンド」と、たくさん作ってくれた。

あの美味しいサンドイッチは、一体誰が食べたのだろう?

実は、駅のプラットフォームに忘れてしまった!



雪の中州にて
 



★年頃になった頃の授業参観の時、教室のベランダに出て

美しくなったお前を記録に残そうと撮りまくった。

「ねえ、ねえ、あの変わったお父さん、誰のお父さん?」

と、お前に恥ずかしい思いをさせたよう。

「二度とお父さんは学校に来ないで!」


でも、性懲りもなく、またテニス大会にでかけて、

差し入れしたら、うれしそうに、笑ってたよ。


swan7




★ボーイフレンドから電話がかかってきて、

「駅でゆかさんを待っていていいですか」って。

とかみさんが報告。

「あのお転婆娘にボーイフレンドがいる!」

とかみさんは、うれしそうだった。

たしか短大1年生、お転婆娘が一転して

服装に気を配るシックな少女に変わり始めた頃。

お前が式を挙げた、だんなさんが、どうもその電話の主のよう。

花嫁


お前の花嫁姿を一番見たかったのは、お母さん。

それまでは生きていたいと何度も言っていた。

「癌になったのが自分で良かった。

子供たちや、お父さんでもなくて。」

亡くなる前にそう言っていたと、あとから聞いて知った。


いつか、機会があったら・・・・・・・・、


あまりに仲が良くて、お父さんは立ち入れなかった、


お前とお母さんとの「ふたり」の関係を何かで語ってね。




絵は  油絵 「天使」

angel



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Last updated  2008/06/03 01:18:55 PM
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