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カテゴリ:小説
「千里眼の瞳 完全版」(松岡圭祐・著)を読みました。
千里眼クラシックシリーズの5弾で小学館文庫の 「千里眼 メフィストの逆襲」と「千里眼 岬美由紀」の 2冊を加筆・修正したものです。 話は「千里眼の復讐」のつづきからということことになります。 はなしの前段の方は、クラシックシリーズの1~4でつづいている、 主人公・岬美由紀の天敵、友里佐知子との戦いにひとくぎりがつく話 です。 「千里眼の復讐」で舞台になった山手トンネルの惨劇後の 犠牲者の合同葬儀の場で、友里が出現し山手トンネルから持ち出した 鉱石を奪いにくるという、しかしこれは友里のかんちがいで、 鉱石の存在はなく逆に美由紀との対峙時に倒されてしまい死亡。 あっけない終わり方の印象でした。 後段は北朝鮮問題。金正日の長男とされる金正男に帯同していた 女工作員の季秀卿が日本政府にとらわれます。 工作員の話を聞くため千里眼・美由紀が選ばれます。 そしてその工作員とのやりとり、展開のなか美由紀と季の あいだに友情めいたものがでてくるといった内容、 拉致問題についてもふれられてます。 最後のほうで美由紀が季をパキスタン国境付近でテロリストから 救い出しにいくところがありますが、ラスト50ページぐらいのとこ ろでしたので展開があっという間といったかんじであっさりのぶぶん でもありました。 次回クラシック6弾以降の新機軸といった1冊でした。 「千里眼の瞳 完全版」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 11, 2009 03:53:16 PM
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