カテゴリ:ウクレレ・ハワイ音楽・沖縄
総勢200名超の大ウクレレ発表会に参加した。
ぼくは、今、月に2回のウクレレ・レッスンに通っている。といっても、仕事などで、月1回しか出席できない時もあるのだけれども、とにかく、ウクレレの練習は続けている。 そのわりには、全然うまくならないなぁ、と言われそうだが、一日に、最低でも5分はウクレレを弾くことを自分に課していて、これはもう何年も続いている。海外出張にいってもウクレレを持っていくのは、この自分で決めたルールを守って継続していくためだ。 もちろん時間があるときは、30分、非常にラッキーな時は1時間以上、ウクレレを弾いていることもある。 たかが、ウクレレ、されどウクレレ。 さて、ぼくが今習っている師匠は、もともと会社員で、その後自分の会社をつくって経営していたが、ある時、突然、思い立ってすべてをやめてウクレレでそれからの人生をやっていくと決めたらしい。 (プライバシーの問題があるし、私自身、本人から直接聞いたわけではないので、この程度の説明しか出来ない) 師匠は、それから1日実働8時間のウクレレ練習を毎日、1,000日間続けることを自分に課し、そしてそれを実行した。 私の1日5分以上とはえらい違いだけれども。 天気のいい日も悪い日も、暑い日も寒い日も、公園に出かけていって、毎日8時間、びっちりウクレレを練習したそうだ。 すごい精神力と克己力だと思う。 そんなある時、師匠に出会ったあるアマチュアのウクレレ・プレイヤーが弟子入りをさせてください、と頼んだそうだ(これも本人から直接聞いた話ではないが) それから、わりと名うてのアマチュア・ウクレレ・プレイヤーが数人、直接の弟子として門をたたいた。 この直接、指導を受けている人たちが、いわゆる師匠の弟子の第一世代だ。 師匠の人柄、人格もあって、この第一世代の師匠に対する忠誠心は非常に高いものがある。 この第一世代のなかで、ぼくのもともと知っていたアマチュア・プレイヤーが何名かいて、特にその中でも、師匠に弟子入りしてから、もともと上手かったのだが、飛躍的に上達したひとがいて、師匠の教え方に興味をもっていた。 ここから、ある大きなウクレレ・スクールが師匠のウクレレ・ソロ演奏のためのグループ・レッスンを開始した。 ぼくは、あるひとからメールでレッスンの説明会および生徒募集の知らせを聞いて、説明会に出席。師匠の音楽やウクレレに対する考え方に共感をおぼえ、その場で入会した。 その時に入会して、今でもレッスンを続けている仲間たちが師匠の弟子の第二世代だ。 その後、師匠のメソッドに対する評判をききつけて、新しいクラスが作られ、その次のクラスも出来て、今では、ウクレレ・スクールで習っている弟子が、 我々第二世代から第四世代までいる。 この第二世代から第四世代までがみな集まって、発表会で演奏することになった。 ところが、このウクレレ・スクールは非常に大きなスクールで、師匠以外にも沢山の先生がいて、沢山の生徒たちがいる。 それで、今回の発表会に参加した生徒はざっと数えて200名。それぞれの先生の演奏コーナーがあって、ものすごい人数のひとがステージにたつことになった。 われわれの集合時間は午前11時。午前11時半にステージでの段取りと椅子、マイクのセッティングなどの確認をして、その後は、外に出て練習。 発表会そのものは午後1時半から開始したが、われわれは、第二世代から第四世代が一緒になって練習するのは、今回がはじめて。他の先生のクラスの発表を見ている余裕はない。 ステージでの演奏曲は、 まず、われわれ第二世代がステージにならび、メロディ・パートと伴奏パートにわかれて バート・バカラックの『Close to You』を演奏する。 メロディ・パートもリズム・パートもローGのウクレレを使う。 この曲が終わると、第三世代がステージに登場し、前列左に座り、第二世代の一部が、後ろの席に異動する。 ここでも、メロディ・パートと伴奏パートにわかれて 『Medley from Ukulele Blues』を演奏する。 メロディ・パートはハイG、リズム・パートはローGのウクレレを使う。 2曲目が終わると、第四世代がステージに登場して前列右側に座る。 ここで、第二世代の一部は、後ろの席に異動する。 ここで、『Goofus』と『12番街のラグ』を演奏する。 メロディ・パートはハイG、リズム・パートはローGのウクレレを使う。 したがって、第二世代は4曲 第三世代は3曲 第四世代は2曲演奏する。 また、私のように、全曲をメロディ演奏のひとはハイG,ローGの2本のウクレレを持ってこなければならない、一方、全曲リズム・パートのひと、 それと、1曲目はメロディで2曲目以降リズム・パートのひとはすべてローG一本のウクレレで演奏する。 というように、スエージでの進行が非常に複雑な発表会だった。 ステージでの音あわせ、セッティング、段取りチェックのあと、外に出た全員は、今度は本番とは逆の順番でみんなで練習した。 『12番街のラグ』と『Goofus』を全員で弾いて、練習が終わると、第四世代が解散する。 『Medley from Ukulele Blues』の練習が終わって、第三世代が解散する。 そして最後まで、我々第二世代が『Close to You』の練習を終えて、少し遅い昼食をとりに行った。 本番まで、結構時間があると思っていたら、食事をして会場に戻ってきたらすぐ、楽屋に集合してください、とのこと。 そこで、もう一回、一通りすべての曲を楽屋の中で全員で練習する。本番前の最後のリハーサルだ。 やっぱり、200名もがグループごととはいへ、約30組が順番にステージにあがっては退出していくわけで、段取り、セッティング、しゃべりなど演奏以外の時間がどんどんかかり、時間が押していく。 個々の生徒たちにとっては、年一回または2年に一回の発表会なので、どうしても、ステージ進行を早くしろ、とはいえないだろうし、30組の構成や事情にあわせて、マイクや椅子、譜面台をそろえたりするスタッフは本当に大変だったと思う。 毎年、夏に行われるアマチュア&プロのプレイヤーが大挙参加するウクレレ・ピクニックの舞台担当も大変だと思うが、今回のウクレレ・スクールのスタッフは本当に大変だったと思う。ご苦労様ですと言いたい。 さて、本番は、さっき述べた段取りどおり、 『Close to You』 『Medley from Ukulele Blues』 『Goofus』 『12番街のラグ』 と無事4曲を演奏して終わった。 しかし、正直、一日中練習か待ち時間で、わずか4曲を演奏しただけでは、あまりにもあっけなかったし、ちょっと物足りなかった。 まあ、それはどこの先生のクラスのひともそうなのかもしれないが。 それと、師匠が、最後の曲『12番街のラグ』で、 ステージ進行がかなり押しているので、この曲で、それをとりかえします、と言って超高速で演奏したため、みんなが最後にがたがたになってしまったのは、ちょっと後味悪かった。 まあ、もう何回も演奏している曲なので、ぼくは(ほかのひともそうだろうが) 師匠の演奏と伴奏パートに耳をかたむけながら、なんとか帳尻をあわせて、エンディングはぴったり合わせたが、 もう、これは音楽じゃないな、と笑ってしまった。 リズムを弾いていたある仲間は、こんなにめちゃくちゃに速く弾くんだったら、もうリズム・パートは引き受けたくない、と言っていた。 その気持ちはよくわかる。ウクレレは曲芸ではないのだ。 少しゆっくり弾いてでも、全体がピタっとあっていたほうが、演奏するものも楽しいし、聴いているほうも楽しいのではないかと思う。 最後の曲の最後のほうは、本当にジェイク顔負けの超速弾きだったと思う。 まあ、そんな感想は残ったものの、200名超のウクレレ大発表会は無事終わった。 お客さんも満席だった。 スタッフのみなさん、大勢の未熟者をまとめてくださった師匠、そして演奏仲間たちに、ご苦労様、お疲れ様と言いたい。 まあ、もうちょと別の機会に、またみんなで、納得いく演奏をやりましょう! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ジェイク顔負けの超速弾きだった・・・が凄いですね。
でもパスタさんはいつもいろんなイベントで演奏する機会が持てていいですね。 『Medley from Ukulele Blues』というタイトルが気になります。 (2007年07月20日 22時16分07秒)
ウクレレの先生も、勿論、生徒の皆さんも個性がそれぞれ違って、ウクレレの幅の広さを感じます。
スタッフの方も本当はゆっくり聴きたいでしょうし、早くから遅くまで準備に追われ、かなり大変だったことでしょう。お疲れ様&ありがとう!は、1番にスタッフに送りたい言葉ですね。 (2007年07月20日 22時50分21秒)
lake_swanさん、こんにちわ。
>ジェイク顔負けの超速弾きだった・・・が凄いですね。 ぼくは、半分?(半信半疑)なのですが、師匠によると、ジェイクより速く弾いているパートがあるそうです。 >でもパスタさんはいつもいろんなイベントで演奏する機会が持てていいですね。 いろんなイベントのメイン・パーフォーマーとしてもっと活躍している仲間が沢山いるので、ぼくなどはまだまだです。 >『Medley from Ukulele Blues』というタイトルが気になります。 なかなか、いい曲ですよ。曲の中で、リズムが3回かわります。最初はうまく弾けませんでしたが、慣れてくると、弾いてて楽しくなる曲です。 (2007年07月20日 23時25分49秒)
とっこ♪♪さん、こんにちわ。
>ウクレレの先生も、勿論、生徒の皆さんも個性がそれぞれ違って、ウクレレの幅の広さを感じます。 そうですよね、いろんなウクレレの楽しみ方があって、そこがまた魅力ですよね。 >スタッフの方も本当はゆっくり聴きたいでしょうし、早くから遅くまで準備に追われ、かなり大変だったことでしょう。お疲れ様&ありがとう!は、1番にスタッフに送りたい言葉ですね。 そうですね。今回、スタッフがステージ下手や楽屋をばたばた動いているのをみて、本当に感謝しなきゃって思いました。 (2007年07月20日 23時27分34秒)
こんばんは!ご訪問ありがとうございました。
ソロクラスに入っていらっしゃるのですね。 僕は先日の発表会が初参加でした。 先輩方の演奏を聞いてますと、本当に勉強に なりました。ありがとうございました。m(_ _)m ところで、ジャコの記事なんか書いてあって とっても興味深く読ませていただいてます。(^ ^;) これからも宜しくお願い申し上げます。 (2007年07月21日 02時13分10秒)
ルナパパ♪さん、こんにちわ。
>こんばんは!ご訪問ありがとうございました。 こちらこそ、コメント書き込み、ありがとうございます。 >ソロクラスに入っていらっしゃるのですね。 >僕は先日の発表会が初参加でした。 >先輩方の演奏を聞いてますと、本当に勉強に >なりました。ありがとうございました。m(_ _)m いや、とんでもないです。ルナパパ♪さんこそ、 キヨシ先生のクラスでリーダーをつとめられたそうで、大変だったでしょう。お疲れ様です。 >ところで、ジャコの記事なんか書いてあって >とっても興味深く読ませていただいてます。(^ ^;) ありがとうございます。ぼくのブログは、ウクレレやハワイの音楽に限らず、ジャズ、フュージョン、ロック、クラシックなど自分が好きで、「いい」と思った音楽のことを沢山書いていますので、よかったらときどきのぞいてみてくださいね。 >これからも宜しくお願い申し上げます。 こちらこそ、よろしくお願いします♪ (2007年07月21日 11時16分42秒)
パスタおやまさん
>いや、とんでもないです。ルナパパ♪さんこそ、 >キヨシ先生のクラスでリーダーをつとめられた >そうで、大変だったでしょう。お疲れ様です。 クラスの皆様は先輩なのに、リーダーを務めるのは 抵抗がありましたが、皆さん協力してくれました。 残念ながら、クラスが変わってしまうのですが 同じ趣味の人達ですから、付き合っていきたいですね。 >ありがとうございます。ぼくのブログは、ウクレ >レやハワイの音楽に限らず、ジャズ、フュージョ >ン、ロック、クラシックなど自分が好きで、「い >い」と思った音楽のことを沢山書いていますの >で、よかったらときどきのぞいてみてくださいね。 はい!ありがとうございます!(^ ^) 僕、随分前なんですけど、フュージョンのベースを 弾いていました。ですから、4弦楽器大好きです。 音楽そのものが好きで、カラダに音楽を入れるのが たまらないです。ですから、ウクレレもハマりまして 一生の趣味に出会えた気がします。(^ ^) あ、お気に入りに追加させていただきます。 よろしくお願いします!m(_ _)m (2007年07月21日 11時23分17秒)
ルナパパ♪さん、こんにちわ。
>クラスの皆様は先輩なのに、リーダーを務めるのは >抵抗がありましたが、皆さん協力してくれました。 ウクレレは、年の差を忘れさせてくれる楽器ですよね。 >残念ながら、クラスが変わってしまうのですが >同じ趣味の人達ですから、付き合っていきたいですね。 そうですね、ウクレレを通して知り合った仲間とは、いいつきあいが続けられますよね。 >はい!ありがとうございます!(^ ^) >僕、随分前なんですけど、フュージョンのベースを >弾いていました。ですから、4弦楽器大好きです。 そうなんですか!ベースが弾けるのは羨ましいなあ。そういう音楽的素養があるから、リーダーをつとめられたんですね。 >音楽そのものが好きで、カラダに音楽を入れるのが >たまらないです。 カラダに音楽を入れていく感じ、ぼくも大好きですよ。同じ感覚ですね(^^) >ですから、ウクレレもハマりまして >一生の趣味に出会えた気がします。(^ ^) それも、ぼくと全く一緒ですね。ルナパパ♪さんみたいに、ほかの楽器を演奏することは出来ませんが、ウクレレは一生続けたいと思っています。 >あ、お気に入りに追加させていただきます。 >よろしくお願いします!m(_ _)m ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします☆☆ (2007年07月21日 11時58分21秒)
聞いてるだけで、何かスゴーイって感じがします。
気になりますね、この幻のカリスマ師匠^^; この師匠を頂点に拡大を続ける巨大ピラミッドのようで、ウクレレの虎の穴という感じさえします。 みなさん事前に練習積んできているんですよね。まさか、ぶっつけ本番てことないですよね。 今では暖簾分けしたカリスマ師匠の生徒(子師匠^^;)たちもたくさんいるんですね。 その師匠の弟子でるかどうかの見分け方はあるのでしょうか。 (2007年07月21日 15時32分02秒)
JiM*NYさん、こんにちわ。
>聞いてるだけで、何かスゴーイって感じがします。 >気になりますね、この幻のカリスマ師匠^^; 師匠は、カリスマという感じではないですが、人柄もよく人望があり、ひとが回りに集まってくる、という感じです。 >この師匠を頂点に拡大を続ける巨大ピラミッドのようで、ウクレレの虎の穴という感じさえします。 いや、これはちょっと誤解を与えてしまったかもしれませんが、このウクレレ・スクールには、他にも何人もの先生がいて、それぞれの方が沢山の生徒さんをもっているということです。 師匠の弟子たちは、まだ、そんなピラミッドの山ほど沢山いるわけではありません。 >みなさん事前に練習積んできているんですよね。まさか、ぶっつけ本番てことないですよね。 練習はみんな、かなりやっているというか、一度に何曲も並行して教えながら、1つの曲を何年も続けて練習するという方法をとっています。 ただ、第2世代~第4世代が一緒に集まって練習したのは、発表会の当日が初めてです。 >今では暖簾分けしたカリスマ師匠の生徒(子師匠^^;)たちもたくさんいるんですね。 >その師匠の弟子でるかどうかの見分け方はあるのでしょうか。 奏法、特に右手の使い方を見るとわかるかもしれません。 (2007年07月24日 16時37分48秒) |
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