|
カテゴリ:日本文芸一般
ロズウェルなんか知らない
スキー場は撤退し、遊園地は閉鎖された観光客の途絶えた過疎の町「駒木野」 2030年「人口ゼロ」も絵空事とは言えない町の再生に掛ける青年クラブの元若者たちが仕掛けた策は、なんと「四次元・UFO」 駒木野は「日本の四次元地帯」として胡散臭さと共に賑わいが戻ってくるのだが・・・。 面白い、バカほど面白い。 篠田 節子の初期作品にあった面白さが帰ってきた。 過疎の町に取り残された中年にさしかかる「街の若者達」の人物造形がよくできていて、生き生きしている。 女性が主人公の作品が多くなった著者だけど、この作品はダメ男達が主役です。 最近の、緻密に書き込まれて場面場面の空気の匂いまでしてきそうな濃密な篠田作品もいいけれど、リアルな過疎の町と、登場人物達が繰り広げる馬鹿さ加減の取り合わせが何とも言えません。 さすが役所出身の著者だけあって、町役場と青年クラブの摩擦はデフォルメされながらもリアル。 こんな本に出逢うから読書はやめられません。 通勤、通学中に英会話をマスター!!英会話プレーヤー(EP-9000J) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.05 16:27:26
[日本文芸一般] カテゴリの最新記事
|