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カテゴリ:日本冒険・ミステリー
Tengu
■内 容 1974年秋、群馬県の寒村で起こった凄惨な連続殺人事件について中央通信記者・道平慶一が記事を書くことになった。 当時村では天狗の仕業とされたこの事件では、被害者の頭部が林檎を握りつぶすように頭蓋骨が粉砕され、巨大な足跡も現場に残されていた。 現代科学を利用し、当時の資料を分析するなどすることで道平はこの事件の真相に迫ることが出来るのか・・・。 ■感想など 新聞記者が26年前に遭遇した事件をあらためて掘り返すストーリー。 ベトナム戦争から9.11米同時多発テロ事件までが関わる壮大な出来事。 作者はこのとんでもない事件を抑えた文体で実話風に書き進めて、不思議な雰囲気を醸し出しています。 推理小説と伝奇小説を足したようなストーリーがうち捨てられた集落を舞台に静かに終焉へ向かう・・・。 -◆- 必ずしも絶賛出来るオチがあるわけではないけど、文章やストーリーの進め方が味わい深くて質を高めています。なかなか面白い作品でした。 茂木健一郎 脳を活かす勉強法 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.02.21 15:43:15
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