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テーマ:洋楽(3310)
カテゴリ:ビートルズ
原題は「Photograph」。'73年に全米1位、全英8位を記録した。 『Ringo』は、「友達の助けがあればなんとかなるさ」と歌ったリンゴの言葉そのままに、当時の一流ミュージシャンが集結したアルバムとなった(ジャケットにある参加ミュージシャンの似顔絵が楽しい)。 直接共演したわけではないにしろ、当時まだ冷戦状態だったジョンとポール、そしてジョージという3人のビートルが一枚の盤に集まった事でもファンを大いに湧かせた。 「想い出のフォトグラフ」はジョージ・ハリスンとリンゴの共作で、ジョージは12弦ギターとコーラスでも参加。 胸おどるイントロに導かれて始まるこの曲は、リンゴの暖かい人柄を感じさせるボーカルと、穏やかでキャッチーなメロディが印象を残す傑作だ。 リズミカルなカスタネットと陽気なサックスがさらに彩りを添える。 飛翔感に満ちたストリングスの音色も最高だ。 優しさとポジティヴさをあわせ持った演奏は、いつ聴いても幸せな気分にさせてくれる。 曲の良さ、的確なアレンジ、そして滲み出るリンゴの人柄ゆえのものだろう。 シングルチャートの数字を見ると、'70年代前半では、リンゴはポールと並んでソロとして最も成功したビートルだ。 ビートルズ解散後、ソロとして出した最初の8枚のシングルのうち7枚がトップ10入りしている(USAビルボード誌)。 ビートルズのデビュー曲「Love Me Do」(のアメリカ版)では「ヘタだから」という理由でドラムを叩かせてもらえず、隅っこでひっそりとタンバリンを叩いていたリンゴ。 そんな男が「友達の助け」を借りて得た"ポップスター”としての輝きが『Ringo』にはいっぱいに詰まっている。 「大ざっぱに言って、これは僕のよりいいよ(笑)」--------ジョン・レノン。 つーコトで「想い出のフォトグラフ」を聴くにはここをクリック! ポム・スフレのホームページでは自作曲の公開や独自の名盤レビューを行っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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