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テーマ:洋楽(3371)
カテゴリ:70年代洋楽
'68年にデビューした4人組の彼らは、70年代に入ってから、ソングライター/プロデューサー・チームであるチン&チャップマンと組む事によってヒットを連発。 この時期の「Little Willy」「Poppa Joe」「Wig Wam Bam」「Teenage Rampage」「Blockbuster!」といった一連のヒット曲は、バブルガムでスウィートな名曲群だ。 だが、オリジナル志向を強めていった彼らは、後にチン&チャップマンと決裂。 70年代中頃からはハードなサウンドを中心としたオリジナル曲をヒットさせていく。 '75年7月発表のシングル「Fox On The Run」は、メンバー自らの作曲による軽快なミディアム・テンポのナンバーで、全米5位、全英2位のヒットを記録。 イントロにおける、テクノ・ポップを先取りしたシンセのビートと、続いてなだれ込んでくる前奏の破壊力。 メロディアス、キャッチー、コンパクト、単純というポップスに必要な要素が全て揃った楽曲。 加えて、クイーンも真っ青なコーラス・ワーク(というかデビューはSweetの方が先)とハードでカッチリまとまった演奏は、もう120点満点の出来。 ポップス・ファンからハード・ロックのファンまで幅広い層にアピールする魅力を兼ね備えてると共に、今聴いても全く古くない、70年代ブリティッシュ・ポップの傑作だ。 オリジナル・アルバムでは4枚目の「DESOLATION BOULEVARD」に収録されているが、様々な形で発売されている彼らのベスト盤で聴くのが手頃だろう。 なお、「DESOLATION BOULEVARD」は、タイトルとジャケットは同じだが曲目が違うという編集盤(アメリカ盤?)が発売されていた事もあった。 アイドル的要素も強かったためか、評論家筋からは評価が低いが、このグループが後の世代に与えた影響は決して小さくなく、デフ・レパードをはじめとした多くのHR/HM系アーティストが彼らの曲をカバーしている。 また、グラム・ロックと呼ばれるアーティストの多くはパンクに影響を与えたが、このグループもそのひとつで、特に「Ballroom Blitz」「Hellraiser」などの演奏で聴ける疾走感はパンクそのものである。 '79年にはヴォーカリストである、ブライアン・コノリーが脱退。 残った三人はトリオで活動を続けたが、'82年に解散。 '85年には「It's the Sweet Mix」というスウィートのヒット曲をメドレーにしたダンスチューンがヒットする。 そして同年、コノリーが単独でスイートを再編成。Newスウィートとして活動を始めた。すると86年、アンディもミックを誘い、別のスウィートを一時的に再結成しツアーを行った。 この時期スウィートの名前を巡って、両者が裁判で争った事もあったという。 いつの時代もやる事は同じやねえ(´ー`) ブライアン・コノリーは1997年に、ドラマーのミック・タッカーは2002年にそれぞれ逝去。 オリジナルでのスウィートはもう見る事はできないが、彼らの残した音楽は不滅であろう。 つーコトでスウィート3連発! まずは「Fox On The Run」を聴こう。ここをクリック!映像はワンピから。 ピート・タウンゼントも絶賛した「Teenage Rampage」はこちら。 愉快痛快なポップ・ソング「Blockbuster!」はこちら。 他にも名曲は山程あるぞ! We Want Sweet! We Want Sweet! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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