|
テーマ:洋楽(3372)
カテゴリ:70年代洋楽
ユーライア・ヒープの『Look At Yourself(対自核)』ですな。 Zepやパープルに比べるとちょいマイナーながら、ブリティッシュ・ハード・ロック史に残る名盤っすね。 ジャケットの真ん中に銀紙が貼ってあるという、オリジナル・アナログが欲しいよう~ ユーライア・ヒープは、デヴィッド・バイロン(Vo)、ケン・ヘンズレー(Key)、ミック・ボックス(Gt)を中心として'69年に結成。 キーボードやコーラスを前面に押し出したサウンドは、同時期のハード・ロック・バンドとはやや異なるもので、プログレに分類されることもあるようだ。 メロディアスで覚えやすい楽曲が多いのも魅力。そういう意味では日本人好みのグループでもあった。 一般的にいう「70年代UK三大ハードロック・バンド」といったら、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバスだが、当時はサバスの代わりにユーライア・ヒープが入れられていたというハナシもある。 また、メンバー・チェンジが多いことでも有名で、一時はあのジョン・ウェットンが在籍していたこともあった。 '71年に発表された3rdアルバムは、次作『Demons & Wizards』と並ぶこのバンドの代表作。 キャッチーでノリのいいタイトル曲が有名だが、本作のハイライトといったらやはりアルバム三曲目にあたる「July Morning」だろう。 キーボードを軸に据えた10分30秒にもおよぶ大作で、英国浪漫あふれるメロディといい、見事な構成力といい、ハード・ロックとプログレの"おいしいとこ取り"をしたような名曲に仕上がっている。 イントロでの、ハモンド・オルガンの荘厳な響きからして耳を奪われる。 おさえたAメロからじわじわと昇りつめていく様は実にドラマティックで、緊張感たっぷり。 デヴィッド・バイロンの情感にまみれたヴォーカルも凄い。特に中間部における雄叫びにも似たシャウトはイアン・ギランも真っ青になるほどの迫力だ。 後半のインスト・パートのテンションも特筆モノ。 ミック・ボックスのギターはハードに泣いている。 ギター・リフだけでも耳にのこるが、エンディングで狂おしく鳴るミニ・ムーグは脳髄に侵食してくるかのよう。この電子音を奏でるのは、ゲスト・プレイヤーのマンフレッド・マンだ。 10分半という長さをまったく感じさせないというのも驚異。 西城秀樹や志村けんにも愛されたこの曲は、ディープ・パープルの「Child In Time」にも迫るハードロック・バラードの名作と断言したい。 アルバムには他にも「Tears in My Eyes」「Love Machine」など聴き所がギュウ詰めの一枚。 Zepやパープルのアルバムと共に必ず棚に入れておくのじゃ! なお、バンドは様々なメンバー・チェンジの末、現在も活動中だってよ。ほげー つーコトで「July Morning」を聴くにはここをクリック。 今は亡きデビッド・バイロンの歌声に震えろ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.16 13:12:57
コメント(0) | コメントを書く
[70年代洋楽] カテゴリの最新記事
|