秋田から大曲まで、新幹線「こまち」の席は進行方向と逆。
背中を向けて進む新幹線に、ちょっと気分が悪くなる。
雪は降ったり、止んだりだけど、気温は低く寒い。
タクシーのドライバーは、こんなに雪が降らないのは異常だと
ひたすら話しかけてくるが、声が出ないので辛い。
予定通りのスケジュールをこなし、東京へ向かう。
東京に到着するのは、18時を回るだろう。
ホテルの空調は快適とは言い難いもので
通常のコンディションでも乾燥に悩むが
体調を崩している身体は、追い打ちで弱っていく。
朝食付きのホテルプランにしていたのに
食欲が全く無い。
コーヒーに、フルーツの盛り合わせから「いちご」を
5個取り出した僕のトレーを見て
ウェイトレスは不可思議な顔を覗かせる。
これなら、下のスターバックスでTake Outしたほうが良かった。
なぜって、コーヒーの味のするお湯だった。
多分、38度近くはあろう体温に、ストーブの焚かれた室内の空気が
作用し、変な汗が背中と額を伝う。
喉は相変わらず痛く、携帯電話の着信は3回に1度はスルー。
東京に帰ったら、また点滴を打ってもらおう。
やはり、市販の薬は全く効き目がない。
明日の予定も白紙にして、様子を見るしかない。
オフィスには、夜 行こう、役員の顔を見たくないので。
今は、少しでもストレスになる要因は排除しておこう。
新幹線は、まだまだ東北地方。
少しだけ睡眠をとっておくことにする。