婿殿と嫁様の時代到来ですか???
懐かしい取材の原稿が出てきました。ご覧くださいませ。一部修正加筆しました。茨城弁と名古屋弁を操るバイリンガルな婿養子社長にインタビュー[株式会社ロコレディ代表 羽富 都史彰さん] 実家は、名古屋。剣道家の家に生まれ、男三人兄弟の次男。「男世界」中心の生活を送ってきた羽富都史彰さん。 転職先が、茨城県常総市。今度は女性ばかりの婦人服店勤務。その後、後継者に指名される。 「男が上で、女は下」男尊女卑で育った羽富さんが、今では「翔(はばたく)女性を 応援する」会社の社長として 「女性よりも女性心が分かる上司」と慕われている。 にっこりとまんまるな笑顔の裏側にあるものは?地域での活動や「女性心理」楽習(がくしゅう)法を伺った。【茨城の良さって何?】?名古屋生まれの羽富さん(高校時代まで)、茨城に住んでみていかがでしたか? 名古屋では、笑いの文化の中で生活しました。茨城の人は、口下手で、内向きの方が多いですよネ。昭和62年10月に東京から、引越ししてきました。 でも、生活して、親切な人が多いとスグわかりました。 確かに保守的でPRベタなところがありますね。 中(茨城)にいると見えないものってあるんですよ。 私はよそ者なので、それが良く見えました(笑)。もしかしたら、 外からの風が必要なんじゃないかと思いましたね。 例えば? 常総市に住んでいますが「常総は何もないんだよね」って皆さん口を揃える。 でも、私のようなよそから来た人間が見ると、いいところがいっぱいあるんですよ。 千姫まつりや花火大会、弘経寺もいいところですよネ。 街のイベント活動もされていますよネ? おもてなしの心を大切にし、来てくれた人に楽しんでもらいたい。 例えば、常総きぬ川花火大会では運営のお手伝いや、 お笑い芸人の赤プルさんを招いたり、イバラキングの青木さんと 一緒に地元が源氣(げんき)になるイベントを開いたりしています。 どんなアイデアがあるんですか? 街だけでイベントを考えるだけではなく、これからは『街と街をマッチング』する時代だと思っています。 各地から特技のある人が集まれば、もっとイベントも面白くなる。 それが出来るのが、私達民間の役目かなぁ~?...と。人と人が集うイベント。方言を活かす。料理教室。子どもと大人が一緒になって参加するイベント。ダーツ教室。知らない同志の合同セッション音楽会。終活相談会などなど。面白いイベントとしておもちゃ病院も計画中です。 今では茨城弁も板についていますね(笑) んだっぺ(笑)茨城弁と名古屋弁、どちらも通訳できますから。 バイリンガルな男と呼んでください(笑) 茨城弁が分かると、その人の想いが、素直に伝わってきますよね~。 【仕事が出来る女性社員を育てる方法】仕事では女性スタッフとの間でご苦労もあったとか。 最初は全て命令口調でしたから(笑)叱り飛ばして、それが正しいと思っていたので、スタッフがどんどん辞めていきました。 それが今では、ほとんどのスタッフが長く勤めている人ばかり。何がきっかけ? 創業者、義父の故羽富正三の言葉です。 「相手の立場になって話し、理解をしてもらえなければ、 いくら正しいことでも部下はそれを受け止めない」。 「子供を褒める時は、しゃがんで褒めるヨな~。 目の位置を合わせて、にこやかに褒める。これが人を育てるコツだ」。その言葉に、はっ~としました。 一般に職場の女性と仕事がやりづらい。...という男性上司は、多い? 大事なことは、女性という大きな枠ではなく、一人ひとりを見て、話を聴くことでしょうね。 未婚の女性、結婚して姑さんのいる女性、 核家族で働く女性、子供が成人している女性、 条件が同じ女性は誰ひとりいません。 そのことに気づいたことで『オーダー・メイド型雇用人事制度』が出来たのですね。 『オーダー・メイド型雇用』とは、その人に合った勤務時間が選べる方法です。 これは、優秀な社員が 雇用形態が合わずに辞めていったことを知った時に開発しました。 ただし、勤務時間が長い、短い方も同じ社員です。 雇用形態に配慮はしますが、仕事内容に遠慮はしません。 チャンスも責任も平等です。 女性社員を育ててきて、感じたことは? なんで出来ないんだ!と思うこともたくさんありました。 けれど、仕事が出来ないと思っていたスタッフは、実は「やり方を知らない」だけだったんですョ。その誤解に気づいて、はっとしましたね。 仕事ができないスタッフを作っているのは 実は、この上司の私だったのです(苦笑)。 具体的には? 一例ですが、社員に仕入れの権限を委譲。 愛情を持って任せること、女性特有の甘えを許さず、 長い眼で。 そして分からない事があれば「どこが分からない?」と声をかけるようにしています。 【男性読者必読、女性の心がわかる方法】それは仕事だけではなく、家庭でも同じことが言えますよね。 ハイ。例えば、自分の妻、姉妹など、女性の日常生活を観察して、一つひとつの言動を分析することでヒントをもらったり。 教えるのではなく見守ることから、始めたらどうでしょうか~。 助けるよりサポートすることが大切です。 私は、数々の過ち・失敗からコツを、 そして、実践の中で、女性の行動心理楽(がく)を学びました。 それは子供の共育(きょういく)も同じですネ。 【これからの挑戦】?最後になりましたが、これからどんなことをしようとお考えですか。 ロコレディとしては、母と娘(こ)が安心して買える店作りを考えております。 親子が一緒に買える洋服店って、あまりないんですよネ。 30才代~80才代中心の2世代,3世代が、 楽しく快輪(かいわ)をしながらお買物を楽しんでもらう店でありたいと。美と健康と食の文化を育む世界感をロコレディは、展開予定です。 また、地域のコミュニティーとして利用できる場所作りも考えています。 商売は、笑売(しょうばい)で笑倍になり、 街の商店街は、笑店街(しょうてんがい)にしたいですネ。 そして、頑張るのではなく、顔晴(がんば)って、いきましょう~。 今日はありがとうございました。(笑) ■プロフィール羽富 都史彰 Toshiaki Hatomi1959年 名古屋市瑞穂区生まれ1982年 株式会社東京スタイル入社1987年 株式会社ロコレディ入社1999年 株式会社ロコレディ代表取締役就任 2007年 『オーダー・メイド型雇用人事制度』で、 茨城県知事より男(ひと)と女(ひと)ハーモニー功労賞を受賞 週刊朝日、能力開発21、日経MJ等で取材多数。FMラヂオつくば「@town常総」ではパーソナリティを6年間務める。出演:NHK、民放テレビにも出演。