NOVELS ROOM

その頃――――

ただいま。
おかえり。
あれ？　貴方しかいないんですか？
それがね・・・


――――数時間前。


出かけてる間、ゼノンは書類整理やっておいてよ。
俺は行かなくて大丈夫なのかい？
うん。ヴァリスがいるし。
え！？　俺を頼りにしてくれてるのか！？
はぁ？　いざとなった時の囮に決まってるだろ？
ひどい。
それに、双子も手伝ってくれるって言うしね。
だからゼノンさんはお留守番！
お留守番お留守番！
というわけだから、留守番と書類整理頼んだよ。
わかった。
あ、そうそう。フランシスとミジョルが多分帰ってくるはずだから、帰ってきたら合流するようにって事も言っておいて。
どうしてだい？　彼らに休暇を与えたはずだろ？
うっ・・・・・・じゃ、人手足りなくなったら連絡するよ。
そのほうが利口だね。
ほら、早く行かないと。
わ、わかってるよ！！　とにかく頼んだからね！！！
はいはい。


――――


と、いうワケなんだ。
なるほど・・・。
ところで、ミジョルは一緒じゃないのかい？
一緒に墓参りに行ったのですけど、もう少しここにいるし、一人で大丈夫だから先に帰っててもいいよと言われたので帰ってきたところです！
（いいように追いやられたのか・・・）
でも、本当に大丈夫かな？
ミジョルが大丈夫なら、大丈夫ですよ！
しかし、辛そうな所を支えるのも、フィアンセとしての務めじゃないのかな？
それもそうでしたね・・・！
よし！　ミジョルの所に行ってきます！！
いってらっしゃい。
・・・さてと、俺は書類整理の続きでもやっていようかな・・・。
終わってなかったら、罵詈雑言の嵐が飛び交うだろうしね・・・。


★続く