船戸与一の『藪枯らし純次』です。
放置ブログ丸々一年ぶりの更新です。
この物語は、中国地方の山間にある赤猿温泉郷に、興信所の調査員、高倉がやって来るところからはじまります。
年金で生活している年寄りばかりが住む錆びれた赤猿温泉村。高倉の任務は、この村に戻ってきた若い男、純次を見張って欲しいというものだった・・・純次は中学を卒業して、東京に出たのだが、殺人を犯して少年鑑別所に入っていたことがある。しかし、いろいろな才能を持つ。十数年して、彼が急に故郷に帰って来る・・・
物語は、主人公の高倉の一人称で描かれていきます。物語が進むにつれ、彼は任務を逸脱しながらも隠された秘密を暴こうとしていきます。少しずつ秘密が暴かれていく過程は、とてもスリリングです。
調査員・高倉圭介は中国地方の山間にある赤猿温泉郷にやってきた。任務はこの村に帰ってきた曰く付きの男「薮枯らし純次」の監視だ。村人たちは何をおそれているのか?彼らの抱えている秘密とは?第一の殺人事件が発生。そして、次々に血なまぐさい事件が起り、高倉は次第に、村の狂気にとりつかれてゆく…。
<内容紹介より>
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