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2008年01月14日
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■気になる事  - 負けてたまるか! -
---------------------------------------------------------

 新しい年を迎えて奮起するような物語があります。

その前に、研究者等の専門家について私見というか、
独り言を少し。

 ついこの前、画期的な発見がありました。
---------------------------------
iPS細胞:がん遺伝子使わずに作成 京大チームが成功
 成人の皮膚細胞からさまざまな細胞に分化する能力を持つ
万能幹細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を作成した
京都大の山中伸弥教授(45)らのチームが、当初必要と
されたがん遺伝子を使わずに、高品質のiPS細胞を作ることに
成功。応用に向けた安全面でのハードルを一つ越えた。
1日付の英科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」電子版に
発表した。
毎日新聞 2007年12月1日 4時00分
--------------------------------------

 このような世界中に衝撃を走らせた発見は久しぶりですし、
日本人として誇りに思うことであります。

 ひょっとしたら、ノーベル賞ものではないでしょうか。

 ただ、単に喜んでばかりはいられません。


 研究者と画家とは私の体験から、仕事の仕方が似ているように
思えます。

 あるヒラメキがありましたら、それに没頭し、寝食も忘れ
長時間、長期間、その作業に当たります。目先の他ことは
眼中にないのです。

 ただ、その活動資金は、しっかりとサポートをしなくては
なりません。でないと、優秀な頭脳が海外に流失してしまう
からです。

 エサキダイオードでノーベル賞(物理学)をとった
江崎玲於奈氏も、アメリカに渡りました。

 
 研究者のなかには、日本人の常識というか、生活様式や
行動が合わないという方々もいらっしゃいます。
 しかし、世界と競争するには、日本人だけの枠に研究者を
はめ込んではならないと思うのです。


 1月9日の日経ビジネスオンラインでは、
「若い外科医が海外に逃げていく--もう1つの医療崩壊」と
題して衝撃的なレポートを掲載しています。
---------------------------
 2004年の医師卒後臨床研修必修化に端を発した、
勤務医不足が日本を覆いつくしている。今年あたりから、
その水面下で進行する「もう1つの勤務医問題」が表面化して
くるかもしれない。それは、若い優秀な外科医の国外流出問題だ。
---------------------------
 として、実例を含めて解説しています。そして、外国と
日本の医師の人事権の移動(医局から解放され、研修医が選択)、
医療訴訟の増加、医師キャリアパス制度がない、医師の
スキルアップ方法(日本は論文の数で決まる?、技術は置いてきぼり)
などの問題が指摘されております。

 その結果、優秀な医師は、海外を目指すということに
なってしまうのです。それは、能力があれば若いうちから執刀ができ、
手術とかの準備やかたずけ等の雑用はしなくてもよく(アメリカでは、
医師の業務をサポートするPA(Physician Assistant)という
専門職が確立されているとのこと)、そして現実は、
米国の心臓外科医の労働時間は日本の2分の1から3分の2、
年収は2~3倍といった感じ、 だそうです。


 なんかおかしくないですか。医療・医師不足問題の根本原因を
究明せず、古いシステムをそのまま利用している、その弊害が
噴出しているように思えます。いま、医者の方々は、どう思って
いるのでしょうか。

 もっとドラスティックに、しかもダイナミックに仕組みを
変えないといけない時期かもしれません。


 いま、年末から読んでいた
「負けてたまるか! 青色発光ダイオード開発者の言い分」
(著者 中村修二、出版社 朝日新聞社、
発行年月 2004年03月)を読み終えました。

 著者のプロフィールと写真は、こちらのホームページが参考に
なります。
(参考)総括責任者 中村 修二 氏の略歴等


 著者の本222ページのうち、半分近い約100ページを
青色発光ダイオードの開発のバックボーンと思われる
第1章 子どもたちにとってなにが最も大切なのか
第2章 新しい価値観が日本を変える
第3章 私はこうして青色発光ダイオードを発明した
で、繰り返し述べています。

 この考え(自然の中で子育ては必要、大学の入試は全廃しよう、
非常識が独創性を生む)は、私も賛成です。

 著者の青色発光ダイオードの開発歴史と、1兆円ともいわれる
市場を創造したこと、開発者利益が極端に少ないこと(会社は
膨大な利益を得ている)等は、本書を読んでいただきたいと
思います。

 ただ、一言。著者は、ほぼ3年毎に、ガリウム燐、ガリウム砒素、
赤外LED等の半導体の製品化を行ってきています。そのなかで、
日本の研究者は、「窒化ガリウムでは青色LEDはできない」
(作成した薄膜は結晶性がなくボロボロになるから)と決して
チャレンジしてこなかったものを、著者の負けず嫌いの性格が
これに立ち向かったと推察します。

 そして、ツーフローMOCVD装置を作り、窒化ガリウムに
インジウムを加えた結晶を作り、LED構造の最適化を続け、
1993年12月に実用化発表をしたのです。


 著者は、日本の会社を辞め、アメリカに渡ろうと決意をしたとき、
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の話があったが
やりたい研究(材料物性、化合物半導体系)のためと、環境の
ために、UCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)を
選んだといっています。

 そして、自由に好きな研究に打ち込んでいける環境も魅力の
一つではなかったのではないかな と思います。

 日本の優秀な頭脳が海外に流失してしまうのが残念です。

 彼らが日本で自由に、のびのびと、研究ができるような
環境整備が必要だと思うのです。勿論、評価方法とか、報酬
とか、兼業とか、もろもろの仕組みを、再構築してあげる
必要があります。

 著者によりますと、アメリカの教授は、研究しながら、
会社経営をしてもいいことになっているそうです。
 もし、悪意により法に反することをしたら・・・推測ですが
アメリカは、チェックや評価がしっかりしていますから
それに基づいて処分されることになるのでしょう。


 その再構築の対象が、研究者だけではなく、医師や、画家、
弁護士、などの専門家に対して広く行われなくては
ならないと思うのは、私だけでしょうか。

(1月14日)


負けてたまるか!





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最終更新日  2008年01月14日 09時24分08秒
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