カテゴリ:徒然と思うこと
昨日の昼前、池袋の献血センターに立ち寄り400ccの献血をしてきました。献血はまず献血手帳を受付に出して問診票のようなものを書きお医者さんの問診を経て検査採血、本採血となるのですが、このお医者さんとのやりとり。 「海外旅行に行ったことはないですね」 「いえ、あります。」 「あれ、この問診票にはないって書いてあるけど・・・」 「ああ、『住んでいたことがありますか』という部分しか見てませんでした。」 「この問診票の最後に『私は上記の項目を理解し正しく回答しました』という誓約があるんだけど、きちんと理解してもらわないと・・・」 「すみません。」 「私らもあまり深く聞くとドナーの方に怒られることがあるんです。だけど、それを聞いて安全な検体を提供していかないと輸血される患者さんが困るんです。中には『アルコールは飲んでないですね』と聞くと『ビール一本くらいならいいんでしょ?』と聞く人もいるけど絶対ダメ。もしその人の血液が赤ちゃんに輸血されたらその赤ちゃんの体にアルコールを注入することになるからね。」 採血が混んでいたこともあって延々5分ほどその先生と話をしていましたが、この先生のおっしゃることはごもっともで、プロ意識が読んでとれました。献血はボランティアのようなものだからあまり深く突っ込むとドナーの方はいい顔をしません。しかし、あえてそれをしないと輸血の安全が確保されないという難しい立場にいらっしゃる訳です。 雑談の中でそのお医者さんは84歳の年男だということを話しておられましたが、とても80代とは思えないはつらつさを持っておられ、朝食も奥さんではなく自分で朝4時に起きて作り一日2万歩歩いておられるとのこと。いつまでもお元気で現役のお医者さんを続けて欲しいと思うと同時に、プロの仕事というものを学ばせて頂いたと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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