どろろ
身体を48体の妖怪に奪われて生まれた百鬼丸が妖怪を一体一体退治して身体を取り戻していく手塚治虫作品の映画化。 けっこう途方もない作業だと思うのだけど、意外とあっさりと達成して最終展開にまで持ち込んでいた。ベルセルクはこの作品に影響を受けているのかなぁ、などと考えるのもをかし。 初期にみせられたどろろの行状から黒澤明監督「乱」のピーターを思い出したよ。かぶいた第一印象を与えていたけれど、どろろの過去が語られるにつれて愛しい存在になっていく。 百鬼丸が声帯を取り戻してどろろの名前を歓喜と共に連呼するシーンはいい感じにエロティックだった。腐れ縁に近いのにどこか運命の出会いを感じさせる。 ただアクションシーンがちょっと……最初のうちはよかったのに話が進むごとに残念な内容になっていった気がする。敵の異形度が低下したこともあるのかもしれないが、せめて場面転換くらいはやって冗長さを和らげてほしかった。5000円以上お買い上げで送料無料!(1/31ご注文分まで、海外・離島除く)《中古DVD》どろろ