ナポレオン~完全版~ 2
続いてナポレオンの絶頂時代。皇帝に戴冠しヨーロッパの過半を征する。海の向こうから抵抗するイギリスの存在が微妙に影を落としているが。一番の見所だと思ったのはアウステルリッツ会戦、戦闘シーンはぎりぎり及第点レベルだが、事前説明がうまかった――あんなに詳細な地形図があったとは思えないとはいえ。このセオリーを破ることで逆用してセオリーで勝つ手法は韓信の背水の計に似通ったところがある。議場ではいまいち洗練にかけるところはハンニバルに似通っているが。あと、敵の大砲を奪ったときに砲尾に釘を打ち込んでいるシーンが印象的で良かった。そこにある穴から点火するので釘で塞いで使えなくするのだ――でも、奪ったのだから使えなくするより敵に向けて撃っちゃえばよかったのではないかと冷静になってから考える。まぁ、放置するよりはましか。 ドラマの方は跡継ぎ、玉の輿狙い、不倫など良くあるキーワードで説明できそうになってきた。しないけど。