アロー
幻の迎撃戦闘機アヴロ・アロー開発記。 アヴロ・ランカスターで知っていたアヴロ社はこういう運命をたどったのか…。かなり衝撃的で政治の馬鹿馬鹿しさを味わえる話だった。妙なプライドで国内産業を破壊して自分の首を絞めるなんてなぁ。望まずに航空産業が壊滅した日本の視点から見ればあまりにも愚行がすぎる。 デルタ翼、超音速巡航のアローは極めて革新的で本当にこの時代に存在していたのか信じがたいものがある。B29スーパーフォートレスにしてもオーバーテクノロジーに近い機体だったが……やはり整備コストの問題はあったのだろう。 それでもアローが人類の歴史から失われたことは嘆かわしい。もしアローが正式採用されてアヴロ社が発展を続けていたら今頃スペースプレーンを完成させているのではないかと夢を見てしまった。 本家360度の方針転換もよろしく。