フェラーリの鷹
1976年イタリア製作。古色蒼然たる車たちが激しいカーチェイスを繰り広げる。古色蒼然って言葉が使ってみたかっただけ。 主人公のパルマは覆面パトカーを運転する警察官。頻発する銀行強盗犯の車を追跡する途中で事故を起こしてしまい相棒を失う。パルマは辞表を提出するが彼の上司は自分のフェラーリを改造してパルマに与え、銀行強盗の組織に潜入させる。 そこまではいいんだが、パルマの恋人が銀行強盗犯に話しかけて作戦をぶち壊しにしたときは最悪の気分になった。とくに役に立ってないし、何なんだこのキャラは。 けっきょく正攻法で戦うことになり、パルマは敵が婆さんをよけて事故ったおかげで勝利――いいのか?でも、銃撃戦シーンは短いわりに味があって好きだ。最後は銀行強盗のボスと崖を飛び越える対決。二台同時に飛ばして一方だけ失敗させるシーンはどうやって撮ったんだか……。何台も車を潰したのか、失敗する方が決まってから主人公の車を決めたのか。いろいろな出来事がちゃんと伏線になっていて、うまくまとまったつくりの良作だと思う。フェラーリの鷹