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2008年12月21日
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カテゴリ:韓国関連
 2025年7月21日 AM10時 ヨイド・旧休戦ライン開発事業団事務所


 ジョンチョルは各企業より選抜され集まった20人を前に君島たちを一人ひとり紹介していった。
 集まった20人のうち日本語を話せるスタッフが半数以上の13名を数え、残りの7人も少しは日本語が理解できると言う事らしい。

 サミソンからは日本人スタッフの新井章吾と野中さゆりの2名の日本人スタッフを送り込んできた。

 その他RGからは在日韓国人のキム・シナという女性を、また韓国観光公社からも日本での勤務経験があるソ・ユファがスタッフとして加わった。

 どの企業も君島たちとのコミュニュケーションを取りやすいようにとに配慮が伺える。

 すでに明日からの正式受付なのにスタッフになりたいとの希望者が2千人を越えていて、最終的には150人の募集定員に対し1万人を越える人数が応募させるだろうとの予想をされる。

 いかに韓国全体の景気がまだ回復していないのかと言う事であろう。

 変わり種としては日本を含む世界各地からの応募も50名以上いて、国際的にも注目を浴びている事がわかる。

 君島のもとへもスタッフに加わりたいと言う陳情をしたいと思われる人間の「会って欲しい」と言う要望が殺到していたし、ジョンチョルのもとへは君島以上にアプローチがあるようだ。


 鎌ヶ谷と小村がスタッフとの打ち合わせを終えて君島の部屋に入ってきた。

「君島さん、大変なことになっています」
「どうしたんですか?」
「今回来ている各企業からのスタッフが、自分の知り合いを推薦したいとうるさいのですよ」
「小村さんの言ったとおり、私のところも正規の面接前に合格させたい者がいる、自分の知り合いで優秀な人物だから、と言うのですよ」
「みんなのところにも・・」

「このまま彼らに試験官を任せていいものか、疑問に感じますね」
「鎌ヶ谷さん、こういう要望ははっきり断って正規手続きに従って応募するように指導するしかないですよ、そして試験官と言う事に関しては彼らを信頼してやらないといけないと思います、もちろん不正をしてはいけないと言う事を教育してからですが・・」

「そうですね、この件に関しては君島さんの言うとおりにしたほうがいいですね、彼らを信頼していかないといけないと・・」
「鎌ヶ谷さん、この件に関して彼らへの倫理観に関する教育の仕方をマニュアル化してください」
「わかりました、さっそく取り掛かりますよ」
「お願いします」

「ジョンチョル、分かっていると思うけど、今までの韓国のやり方のように横のつながりで自分だけ得をしようというやり方は改めようと思っているから、ジョンチョルもそのつもりでいて欲しい」
「うん、分かっているけど・・でもここは韓国だし、韓国のやり方にあわせる部分もあっていいのじゃないかなぁ~?」

「いや、今回は本当に能力のある人をその力を発揮できる部署についてもらって、その能力を最大限出し切ってもらうようにしないと・・・情だけで採用するのは本当に良くない、でもその人が本当に能力があるなら話は別だよ、その見極めをみんなでやっていかないと」

「これからもこういうケースは多いでしょうね」
「鎌ヶ谷さんの手腕にかかっていますね」


 鎌ヶ谷と小村は、スタッフ採用に関してのマニュアル作りをはじめた。

 この時に鎌ヶ谷が中心になって作成したマニュアルが半年後の造成工事開始時に大きな力を発揮する事になる。
 韓国社会にとっての人員採用の常識に風穴が開いた出来事でもあった。

 また開発事業団にとっても韓国国民に事業団はこういう方針でやっていきますよと言うメッセージの発信にもなった。

 小村も鎌ヶ谷との共同制作で作った人員採用のマニュアルを、自分が担当するテナント店舗選定に使っていけるよう同時進行でマニュアル作りを進めた。



「ジョンチョル、佐伯君の方どうなった?」
「うん、昨日電話したら今日は無理だけど明日なら来れるって」
「それで?」
「明日来てくれって言っといたよ」
「ありがとう、何時の飛行機かな?」

 ジョンチョルは佐伯に電話をかけて明日の到着予定を聞いた。

「昼前に金浦に着くらしいよ」
「ここの場所分かるかな?」
「昔KBSの仕事をやった時にヨイドにいたらしいから、分かるんじゃないかなぁ~」
「そう、じゃ大丈夫だね」


 お昼に近くなり、ク・ハンテ理事がやって来た。

「君島さん、すでに活気がありますね、実は大まかな開発計画を翻訳する事ができました、ご覧になりますか?」
「はい是非」

君島、小村、鎌ヶ谷、三沢、ジョンチョルが集まって、ク・ハンテ理事の説明を受けた。



つづく











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Last updated  2009年03月04日 13時04分25秒
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