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カテゴリ:韓国関連
2025年7月21日 PM1時30分 旧休戦ライン開発事業団 会議室
ク・ハンテ理事が日本語に翻訳された資料を配って言った。 「これはあくまでたたき台です、大きな予定としては10月ごろまでには施設の着工を、そして来年の春には一部分だけでも先行オープンしたいとの大統領の意向です」 「相当忙しいですね、こんな駆け足でいいものが出来るのか疑問ですね」 「ですからあくまでたたき台と申し上げました、大統領の希望は9月までには全体計画と第1期工事の準備を終えて欲しいとのことです」 「では詳しい説明を・・・」 ク・ハンテ理事が説明を始めた。 まず、今月中に第一次の基本計画をまとめる。 鉄道やバスのアクセスについての提案、建設予定の施設の規模や概要、第1期工事の工程計画などをまとめる事である。 各論は9月20日くらいまでに取りまとめ、9月末に大統領に報告し、10月中には建設業者の選定を終え着工して欲しいと書いてあった。 ク・ハンテが説明を終え部屋を出て行くと、君島がジョンチョルの顔を見て話し始めた。 「ジョンチョル、スタッフの採用が終わったら研修の中に現地見学を入れないといけないね」 「そうだね、まずスッタフの配分をして、現地に行く時にはある程度自分がどんな仕事をするのか分からせてからの方が効果があると思うから、研修の最後に入れるべきだね」 「うん、私もそう思う、小村さん」 「はい」 「小村さんが新たに作る展示館に関する責任者になって計画を立てていただけますか?」 「もちろんそのつもりです、実はある程度考えもあります」 「どのような?ですか」 「もう少しまとまったらお話します、ちょっとまだ中途半端なので・・」 「わかりました、鎌ヶ谷さんは研修の方の担当をしていただくつもりですが・・」 「私はユ・ソファさんに引率などを任せてみたらと思っています」 「鎌ヶ谷さんが直接ではなく・・ですか?」 「はい、今日何人かの幹部候補生と話をしましたが、彼女以外は一企業からの出向者ですが彼女は韓国観光公社が出身です、やはり公務員をやっていた人のほうが余計な思惑に左右されない分、信頼できると思いますし、さっき話をした印象では大きな仕事を任せても大丈夫と思いました」 「なるほど・・研修については?」 「初期は私が直接いろいろなことをやろうと思っていますが、ある程度進んできたらチームリーダーを決めて、テーマを与えて競わそうかなと思っています」 「いい方法かもしれませんね」 「それより我々がもう少し一方向に向けるように、意見をまとめておかねばならないと思っています」 「鎌ヶ谷さんの意見ももっともですね、小村さんは?」 「私もそう思います、3日後までにそれぞれが計画書を作って考えのすり合わせをしましょう」 「わかりました、では24日木曜日に会議室で持ち寄りましょう、今日の資料はメールで送っておきます」 「鎌ヶ谷さんは採用に関して、もう少し話がありますので残っていただいて、小村さん、三沢さん、ジョンチョルは24日の朝までに計画書を作っていただくと言う事で・・」 「そうしましょう、では・・」 君島と鎌ヶ谷は今の幹部候補生をどの部門に当てるのか、そして採用したスタッフをそれぞれ何名ずつ配置するのかに関する話し合いを行った。 「鎌ヶ谷さんはユ・ソファさんを高く買っているみたいですが・・」 「そうです、さっき友人を紹介したいとか多くいわれたと君島さんに話をしましたが、彼女だけはそういう話をしませんでしたし、逆に困惑している私を見て皆をたしなめてくれました、彼女のリーダーシップはたいしたものだと思っています」 「じゃあ、ユ・ソファさんは庶務課に配属して鎌ヶ谷さんの補佐をしてもらいましょう」 「それは助かります」 「ほかにこの人はどこに・・と言うような案はありますか?」 「日本人の二人ですが、彼らはあまり重用しない方がいいかと思います、彼らが自分の力で這い上がってくるのならいいのですが、今はサミソンから来ていると言う事を鼻にかけている節があります」 「そうですか?本当は彼らに助けてもらいたいと思っている部分は多いんですがね」 「君島さんも話をすれば分かりますが、ちょっと傲慢な部分が目立ちます」 「なるほど・・では鎌ヶ谷さん、明日までに全体の幹部候補生の配置案を考えてきていただけませんか?」 「分かりました明日までに考えておきます」 「お願いします」 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年03月04日 13時03分07秒
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