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2009年01月06日
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カテゴリ:韓国関連
2025年8月19日 PM1時30分 都羅山駅前・開発事業団事務所



君島、小村、鎌ヶ谷、佐伯、ジョンチョル、三沢の6人は朝から都羅山駅前の新しく出来た開発事業団の事務所に来ていた。
この事務所を含め、ここで勤務する職員が宿泊できるような施設も出来上がっている。


「最近のプレハブは早いしきれいに出来るね」
「小村さん、最近はパネルを組み立てるだけでしょ?」
「君島さん違うんですよ、今は出来上がっているコンポーネントの部屋を積み重ねて階段を付けるだけです、この程度なら2日あれば出来上がります」

「へぇ~そうなんだ、やっぱりアーキテクチャーの専門家の佐伯君はよく知ってるね」
「当たり前じゃないですか、ついこの間まで現場仕事の現役だったんですよ」
「そりゃそうだね」
「水道とか電気は?」
「サミソンの土木部門と設備部門が5日間で仕上げたらしいです」


明日からはここの事務所に30名ほどが常駐になる、予定の通り鎌ヶ谷も週に3日はこちらに通うことになる。

明日には大水建設のJVとサミソン・現在建設のJVとが工事を開始する、朝鮮歴史館とバスターミナル、そして都羅山駅周辺の整備工事である。
朝10時の工事開始前に9時から起工式が行われ、大統領をはじめ外交通商省の大臣や幹部職員、38度線旧休戦ライン開発事業団からも理事が全員出席する。

すでに起工式のためのステージも出来上がり、大きな看板に開発計画が大まかに説明されていた。

ジョンチョルが明日来る来賓たちに配る資料などを揃えるのに走り回っていた。


「ジョンチョル、俺たちもなんか手伝おうか?」
「いいよ、かえって邪魔だからコーヒーでも飲んでいて、もうすぐ終わるから」
「わかったよ」

「君島ちゃん、今日は俺ここに泊まるわ、朝から準備大変だから」
「明日、麻浦まで迎えが来るよ、朝6時にだけど」
「今日はここに泊まる方が段取りいいのよ、これから男性職員も5人ほど呼んで朝からテーブルとか椅子とか用意するから」

「じゃあ頼んだよ、俺たちも7時30分までには着くと思うから」
「OK、今のうちに食料と焼酎買って来るね」
「ハハハ、何忘れてもお酒だけは忘れないね」
「もちろん」


観光部からク・ハンテ部長がやって来た、ク・ハンテ部長も事業団の理事職を兼任している。

「皆さん、いよいよですね、皆さんが韓国に来てからまだ一ヶ月しか経っていないのに・・早いですね」
「明日は関係者全員そろい踏みですからね」
「事業団からは?」
「はい、幹部職員はほぼ全員出席しますし、スタッフも100人出席します」
「あとは来賓とマスコミで・・総勢200人くらいの起工式になりそうですね、これは盛大だ」

「工事関係者も入れれば250人を超すのではないでしょうか?」
「椅子は一応300脚、用意しています」
「万全ですね、警備の方は?」
「今日の夜から15人、明日は朝から50人体制で警備会社に頼んでいます」

「警察の方にも私から頼んでありますよ、大統領警備に20人、会場の周辺警備に100人要請しています」
「ありがとうございます、警察の方は我々では頼めませんからク・ハンテ部長に動いていただいてよかったです」
「事前に鎌ヶ谷理事から頼まれていましたからね」


「君島さん、今日ヨイドの事務所に帰ってからお時間いただけないですか?」
「今日ですか?」
「はい、もしよろしければ夕食をとりながらでもいいのですが・・・」
「お話の内容は?」
「実はどうしても君島さんを紹介して欲しいという人間がいまして」

「そうですか、私だけで?」
「できましたら、施設管理の小村理事も同席していただけるといいのですが・・」
「小村さん、ちょっといいですか?」
「はい、なんでしょう」
「今日ヨイドに帰ってから予定は何かありますか?」

「いや特には・・・」
「ク・ハンテさんが用事があるそうなんです、私と小村さんに」
「用事とは?」
「何か紹介したい人がいると・・」

「私から言いますよ、じゃあちょっと喫茶店に・・」


「実は君島さん達に会いたいと言っていますのは、楽園グループの会長と8ラックの理事長なんです」
「楽園グループと8ラックって、カジノじゃないですか」
「そうなんです、まだ先の話ですがソクチョかソラクサンに共同でカジノリゾートを作りたいと・・・その件でご相談したいと言う事なのです」
「う~ん」
「今まで韓国のカジノは単独であちらこちらで営業していたのですが、ミニ・ラスベガスのように4~5軒のカジノが集まって、お客さんの選択肢を広げて共栄共存でカジノ経営をやろうという事なのです、そのためには君島さんたちの協力が不可欠なのですね」

「会うのはかまいませんが、自然公園内にそのようなものを作る・・・認められますかねぇ~?」
「とにかく彼らの計画を聞いてやってください、実際に出来るかどうかはわからないわけですから」

「小村さん、いいですか?」
「いいですよ、君島さんも私も韓国のカジノで遊んだ事ありますし、君島さんは確か韓国のイベントやってた時に、韓国観光公社の関係の8ラックとは付き合いがあったのでは?」
「ええ、ありましたね」
「まあ、話聞くだけでも聞いてみましょう、東海岸の目玉企画になるかもしれませんし」
「そうですね、そうしましょうか」


「じゃあ、段取り付けていただいて連絡いただけますか?」
「ありがとうございます、7時くらいに事業団の事務所までお迎えに上がります、事前にお電話差し上げますので」
「わかりました」




つづく










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Last updated  2009年01月06日 22時01分01秒
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