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カテゴリ:韓国関連
「ミッションの山田さんじゃあ?」
「君島さん、山田さん知っているのですか?」 石井が君島に聞いた。 「はい、先月日本大使館の日本人会でお会いしたんですよ」 「いや~、偶然ですね」 「山田さんが石井さんのコーディネーターですか?」 「もう山田さんとは1年以上のお付き合いですよ、でも山田さんをご存知とは・・世の中狭いですね」 「石井さん、私たちの業界ってどこかで誰かがつながっていたりする事多いじゃない」 「そうですよね、三沢さん、今まででもこういったことありましたが、日本限定でしたからね・・」 山田裕太郎が三沢をさっきから見つめている、首をかしげながらさかんに考え込んでいる。 「三沢さんってもしかして・・・違ったらごめんなさい、昔バラエティーのプロディユースされていませんでしたか?関西系の番組の・・」 「ええやっていましたけど・・・」 「やっぱり!20年ほど前、私は大阪の吉岡でお笑いタレントのマネージャーをやっていたことがあります、三沢さんお会いしていますよ、その時に・・・」 「え?山田さん誰のマネージャーやっていたんですか?」 「TKOパンチという二人組みの漫才師です」 「あ~思い出した!今よりずっとやせていましたよね山田さん」 「はい、でもうれしいなぁ~こんなことってあるんですね、石井さん、今日の彼らを日本へというのは本当に難しいのですが全力で頑張ってみますよ、こんなご縁があるなんて」 君島たちはライブを楽しんだ後、石井、山田達と一緒に鐘路にもどり、和気藹々とお酒を飲みながら音楽の話をした。 「君島さん、事業団に関する広報やテレビCM、うちにやらせていただけませんか?」 山田が言った。 「君島さん、いろいろアドバイスしてもらいながらやってもらえそうだし、いいんじゃない?」 「三沢さんが言いと思うなら、前向きに考えましょう」 「君島さん、ありがとうございます」 「いやいや、事業団は私一人で動いているわけではありません、広報については三沢さんが責任者なので・・」 「石井さん、あなたも何か手伝ってよ」 「僕に何をやれと?・・・」 「これから考えるわ、君島さん良いでしょう~?」 「石井さんが参加されるのは大歓迎ですよ」 2025年9月13日 AM10時 麻浦 レジデンス・オブ スカイタウン 1801号室 「あなた、今日はどうするの?」 「明子の予定は?」 「食料品の買い物くらいね、どこに買い物行こうか?」 「永登浦市場でも行ってみる?」 「九老のEマートは?」 「悪くないけど・・・どうせならもう少し遠出しようか?」 「どこに?・・」 「なんか、ラッポキ食べたくなってね、シンダンドンに行ってお昼ラポッキ食べて、千戸洞か君子洞の市場で買い物して帰ろうよ」 「ラッポキはいいわね~買い物はシンダンドンに行ってからどこに寄るか決めましょう」 「うん、そうしよう」 家を出る直前、電話が鳴った。 東林からであった。 東林は、バイオジールの工場予定地の詳しい地形の地図が欲しい事、ソウルからのアクセス、従業員の確保について、バイオジールの権利関係についての話をしたいので、バイオジール管理委員会の委員をつれて学会の前に韓国側の担当者と協議したいことを伝えてきた。 「東林、そんなわざわざ韓国まで連れてこなくても、基本問題についてなら在日の韓国大使館の、イミョンアという女性公使が担当しているから連絡してもらうよ」 と伝えた。 「日本に担当者がいるんや、ほな連絡してもうて・・」 「そうするわ」 「もっと話が具体的になってきたら韓国に来なあかんと思うけど・・まだ今はええんちゃうん」 「とにかく今日中におまえに電話をしてもらうようにしとくわ」 「君島から聞いた話したら、みんなが韓国か・・・気が付かんかったなぁ~ていうて、いっぺん話聞こうや、ちゅうことになったんや」 「お互いに、ええ話になったらええんやけどな」 「ほな、そういうことで・・・」 君島は電話を切ると、日本の韓国大使館に電話を入れた。 「もしもし、君島ですが・・・イミョンア公使はいらっしゃいますか?」 「はい、少々お待ちください・・」 君島は東林からの電話の内容を伝え、すぐに対応してもらうように頼んだ。 「君島さん、ありがとうございます、こんなに早く東林さんと話ができるようになるとは思いもしなかったです」 「私は話をつないだだけですよ、後はお互いにとって有益な話になれば良いなぁ~と思っているだけです」 「私から大統領には報告しておきます、君島さん本当にありがとうございました」 「あなた、話し終わった?待ちくたびれたわよ」 「ごめんごめん、さあ行こう」 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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