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2009年09月13日
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カテゴリ:韓国関連
何度か訪問している方のブログに、カジノが話題になっていて思い出したことが・・・
ちょっと今日の日記は長いです。

2年前の今頃の出来事です・・・


韓国・仁川のハイアットホテルにある、ゴールデンゲートカジノ。

2007年の8月の終わりに近い28日に、たまたま一緒にテーブルでゲームをしていた日本人の女性から声をかけられました。

私はその日思いのほか調子がよく、5時間で相当勝ちこんでいました。

連続して5時間ほどゲームをしていたので、疲れてコーヒーを飲む場所で休憩をしていると・・・

女「調子良さそうですね、隣で見ていましたがお強いですね」
私「いやいや、たまたまです。いつもは負けています」
女「申し上げにくいのですが・・・お金を貸していただけませんか?」
私「はぁ?」
女「あさって日本に帰ったら必ず返します・・・実は私こういう者です、○○日本ツーリストですので会社にも迷惑がかかりますからウソは言いません」

女はそう言いながら、超有名企業の名刺を私に差し出しました。
そこの会社は、旅行業界では超有名企業で○○日本ツーリストの新潟営業所の名刺です。

聞くとそこでツアーコンダクターをしているが、会社から預かったお金を紛失してしまい、何とか取り返そうとカジノに来たが、負けてしまってどうしようもない。
このままだと日本に帰れない・・・と言います。


いくら必要なのか聞くと、百万円と言います。
女「あさって日本に帰ったらすぐ振込みします、百万円お借りできたら百二十万円お返ししますので・・」
私「・・・・」
女「あさってまでに三百万円ないと身の破滅なんです、お願いします・・(この場面で泣かれる)」

相当迷いましたが、有名企業に勤めているし、外見が小学校に先生のような真面目そうな雰囲気です。(後から考えたらカジノに一人で来る女性のプレーヤーが真面目なわけが無いんですが・・・)

私「分かりました、では今から会社と家に電話させていただきますよ、それから借用書を書いてください」

そう言って、会社と借用書にかかれた家に電話をして、在籍確認と実際親と同居しているかを確認しました。

私「普段は絶対、お金は貸さないのですよ、今回だけです」
女「(泣きながら)ありがとうございます、必ず今月中に返します」
私「3日後の8月31日ですね、振込先はここです」

こういった経緯で、すっかり騙されてお金を貸してしまいました。
しかし私のバカさ加減はこれで終わりません。


翌日日本に帰った私は、31日になるのを心待ちにしていましたが、31日になっても振込みがありません。

女に電話をしてみると、呼び出し音が韓国なのです。
不思議に思いました。

あれ?日本に帰ってきていないんだろうか?・・・
会社に電話してみると「本人から韓国滞在が延びました」と連絡があったと・・


9月2日になって本人からメールが来ました。

”あれから韓国人の金貸しにもお金を借りて、何とかお金を増やそうと頑張ったが、逆に負けてしまい、パスポートを金貸しに取り上げられ、○○さんに振込みしたくても日本に帰れないので振込みが出来ません、大変も申し訳わけありません”


・・・なになに?あれからまた借金したの?どうなっているんだ?・・・

私はすぐ電話をかけました。

私「どうなってるの?・・・メール見たけど、あれからまた借りたって?」
女「申し訳ありません、パスポートを取り上げられ、今ウォカーヒルの近くのサウナに軟禁されています、日本に帰れる方法を探しますので時間を下さい」
私「冗談じゃないよ、事情は知らない、約束は守ってくれなくちゃ」
女「長く話すと電話代が高く付きます、いつ帰れるか、わかり次第メールします」
私「パスポートを取り上げるなんて違法だろう、大使館に電話してやるから待ってなさい」
女「それはダメです、ツアーコンダクターの仕事に影響がでます、私が解決しますので余計な事はしないで下さい」

なんて勝手な言い分かと思いましたが、渋々自分自身を納得させて彼女からの連絡を待とうと思いました。


そして数日後・・・

彼女からメールが来ました。

”新潟の知り合いがお金を持って私を助けに来てくれることになりました、長くご迷惑かけましたが、もう少しでお返しできます”

内心良かった~と安心し、もう少し待とうと思ったのですが・・・


その3日後、またメールが来ました。

”新潟の知り合いが仕事の都合で韓国に来れるのが10月になると連絡がありました、10月になるまで待ってください”


おいおい、どうなっているんだと又電話しました。

私「いったいいつまで待たせるの?悪いけど振込みする時迷惑料を足して返してくれよ」
女「本当にすみません、私も10月1日からツアーコンダクターの仕事が4本連続して入っているんです、それまでに日本に帰らないとクビになります」
私「新潟の知り合いが来てくれるんでしょう?」
女「来てくれるんですが、10月のいつ来るのかまだわからない状況です」
私「来週韓国に行くから、俺がその金貸しと話して解決してやろうか?パスポートを取り上げるなんて違法だからね、私もちょっとは政府関係にも顔が利くし」
女「事を荒立てないで下さい・・・来週いらっしゃるのですか?」
私「あなたのことを解決しなきゃならんでしょう、仕事の都合もあるし・・・」


そして私は旅行関係の業界にいる親友にソウルまで同行をお願いし、飛行機やホテルなどすべてこちらで手配し、証人になってもらうべく親友とソウルに行く事にしました。

ソウルに飛ぶ2日前、彼女から又メールが来ました。

”金貸しと話をした結果、新潟から来る知り合いの上野さんが10月にいつ来れるのかわからないので、○○さん(私の事)の保証人になってもらったら、パスポーを返してくれると言う話になりました、私が日本に帰ったら帰った日に返しますので保証人になってもらえませんか?・・・それとこの半月ほどの軟禁中、所持金がそこを尽きお金が無く数万円を周りの人から借りています、帰るに当ってそれも精算しなければなりません、お願いできませんか?”


あきれてしまいました、そして又電話をしました。

なんて自分勝手なんだろうと・・・しかし新潟から上野さんという人がお金を持って助けに来てくれる、その人が10月の5日ごろになりそうなので、それだと10月のツアーコンダクターの仕事が間に合わないと言います。

それならもっときちんとした借用書を書かせ、一緒に行く親友にも彼女の様子を見てもらって意見を聞いてからどうするか対応を決めよう・・・と決心し、ソウルに向かいました。


ソウルの金浦空港に着くと、女は一人で来ていました。
親友に女を紹介します、女は「今、遠くから金貸しに監視されています」と釘を刺します。

今までの経緯を聞き、私達も対応を相談するため、明日の昼にウォーカーヒルホテルで会う約束をしました。

女「すみません、申し上げにくいのですが、今日知り合いが日本から来るから今まで借りたお金を返しますと言ってきています、日本円で8万円くらいなのですが、お借りできませんか?」
私「それは聞いてないよ」
女「それを返さないと、お金を借りた男の人に体を許さなければならなくなります(女、泣く)」
私「わかりましたよ、8万円ですね?」
親友「○○さん、貸すんですか?」
私「そうしなければしょうがないでしょう・・・乗りかかった船ですし・・・」
親友「(女に向かって)○○さん、この温情を裏切ったら私が許しませんよ、わかっているでしょうね」
女「(ボロボロ泣きながら)このご恩は一生忘れません、必ずこのお金もお返しします」

こうして私は最初に貸した百万円に加え、8万円を追い貸ししました(私は本当のバカ者でした、その後もっとバカになります)


親友とホテルに帰った私は、明日の相談をしました。
法的に通用する借用書を取る事を確認し、日本に帰った時どのように私に返済するのか、それを確認した後、窮余の一策ですが保証人になって日本に帰してやろうと決めました。

そうしないといつまでたっても、お金が返ってこないと判断しました。
最悪、女の知人の上野さんの話もあります。


こうして翌日、ウォーカーヒルで親友と共に再び女と会いました。



続きます。











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Last updated  2009年09月13日 14時20分32秒
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