イルカみたいに生きてみよう～心の力を抜いて楽しく生きていきませんか

原発のこともあって、
真山仁さんの「ベイジン」を読み始めた。
中国の大連郊外に巨大な原発が作られる。
北京オリンピックの開幕に合わせて運転を開始することになっている。
開会式で、その模様が生中継されるという演出が準備されている。

そこに派遣された日本人の原発技術者。

しかし、
中国というアバウトな国では、
工事は予定どおりに進まないし、
手抜きが横行する。

いよいよ運転開始というとき、
日本人技術者は、
不具合を見つけて、
「運転中止」
を進言するが・・・。

と話が続いていく。

この小説にあるように、
日本の技術力というのは、
世界最高なのだろう。

しかし、
その日本で大事故が起こった。
これには、
重要な意味があると思うな。

しかし、
危険だからやめたほうがいいという、
極めて健全で単純な思考では片付けられないものが、
原子力の世界にはあるようだ。

人類全体にとっての、
その存亡の分かれ道になるかもしれない、
重大なテーマが課せられたように思う。

この間の選挙で、
原発容認派の候補が次々と当選したことでわかるように、
このままでいけば、
より安全にという条件を付けることで、
多くの市民が安心し、
原子力で電気を作り出す社会が続いていくという流れも考えられる。

でも、
これだけの大災害があったのだから、
本当にそれでいいのかと、
問い直さないといけない。

もう一度、
あの大地震がくれば、
おしまいだから。

今日から、
「ベイジン」の下巻を読む。

中国の巨大原発は、
果たして無事に動くのか。