カテゴリ:誘水日記
タイトルにひかれて「人類滅亡小説」という小説を読んだ。
思いのほか面白かったので、 失礼ながら著者の山田宗樹さんのことは存じ上げなかったので調べてみたら、 ベストセラーになった「嫌われ松子の生涯」の作者だということだった。 映画にもなった。 ぼくは小説も読んでないし、映画も見てないけれども、 話題になった作品なのでタイトルは知っている。 さっそく読んでみようと思う。 タイトルは知っていても、著者の名前は知らないというのはよくある話だろうか。 ぼくが変なのかな。 嫌われ松子の前に、山田さんの「百年法」を読んだ。 人類が不老不死の技術を手に入れる。 みんながそのワクチンを打つ。 そうなると、地球上は人類でいっぱいになって、大変なことになる。 そこで、ワクチンを打って100年後には安楽死をするという法律ができる。 100年後、法律の定めるところによって死ななければならない人が出てくる。 そうなったときどうなるのか? 「人類滅亡」もそうだったけど、 死という絶対的なものをどうとらえるか、こういう形で描くというのはすばらしいセンスだと感心させられた。 ああいう末路にはなってほしくない。 これからは「死」のことを、ただ怖がったり嫌がったりするばかりではなく、 素直に受け入れられる人が増えてくると願っている。 自分はそうありたい。 不老不死のワクチンができても、それにみんなが群がるということはなく、 老いも死も、自然現象として受け入れられる社会にならないといけないと思う。 老いも病も死も、人間の力では避けられないもの。 避けようとしても無駄なことなので、それを受け入れてしまう。 それによって生が充実する。 今のぼくにとって必要な本だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019年09月08日 12時14分04秒
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