またこのごろ、「遅れる」夢を見るようになった。
だいたい、
原稿の締め切りが近づいていてあたふたしているときに見るのだが、
今回は、そういう状況ではない。
二本立ての夢だった。
最初が宴会に遅れる夢。
5時から宴会が始まる。
時間に厳しい人が主催者。遅れるとやばい。
4時50分。
もう出ないといけない。
なのに、なぜかぼくはお風呂へ入る。
どこかの温泉宿。
お風呂には先客。年配のご夫婦。
慌てて戻ろうとすると、2人は親しげに声をかけてくれた。
「これから何をするんですか?」
「今は医療関係のライターをしていますが、これから勉強をして医者になろうと思っています」
そんなことを答えた。
時計を見ると5時。
宴会に行かないと。
でも、行く気になれない。行かないと叱られる。
そんな葛藤の中でお風呂につかっていた。
二本目の「遅れる」は、
何かのツアーから帰るというときのこと。
荷物をまとめる時間が迫っている。
だけど、ぼくの片づけは一向に進んでない。
部屋には布団も敷きっぱなし。
荷物もあちこちに散乱している。
みんなは片づけが終わって、帰りのバスに乗り込んでいる。
気持ちは焦るが、体は動かない。
布団をたたんで持ち上げる。でも、どこへ運べばいいかわからない。
「早くして下さい」
ツアーの責任者が慌てた顔で、ぼくを急かせる。
あたふたするけど、一向に片づけは進まない。
ああああ、どうしよう!!!
こんな夢を見ると気持ちよく目覚めることはできない。
気が重い朝のひと時だった。
何なのだろう。この夢からのメッセージは。
きっと、
もたもたしていてはいけないということなのだと思う。
やりたいこと、やるべきことはわかっているのだから、
さっさとやればいい。
ひとつをやれば、次が見えてくる。
先延ばしすることでどんどん苦しくなる。
そんな暗示だと思う。
まずは早く「延命十句観音経」の本を書き上げてしまうこと。
すごくいい本になる予感がしている。
次は来年。
やることがいっぱいあるぞ。
もたもたしてんじゃないよ!
というところか。