カテゴリ:Oの人生論
朝から津波注意報。 東日本大震災の強烈な映像を見ているから、 津波と聞くとドキッとする。 だれの中にも不安があると思う。 災害に対する不安、 将来に対する不安、 仕事に対する不安、 経済的な不安、 病気の不安、 人間関係の不安。 不安がなくなれば、 どんなにか気楽に暮らせるか。 その通りだけれども、 いくら健康でお金持ちで、 仕事も順調で家族の仲も良かったとしても、 不安がないかというと、 必ずもっている。 不安を感じるというのは、 危機管理のための脳の働きなのだそうだ。 生命が生き延びるために、 リスクとなる要因を検出し、排除しようとする脳の働きが、 感情として現れたものが不安なのだと言う。 脳は、 常にリスクを探し出し、 人に不安を与える。 満たされた生活をしている人であっても、 脳はリスクを検出しようとする。 つまり、不安を生み出すように働く。 普通なら不安とは感じないことを、 脳は不安要素として検出し、排除しようとするのだ。 ちょっとお腹の調子が悪いと、 普段なら放っておくのに、 満たされた中で生きていると、 「ひょっとしてがんじゃないか」と思うのだそうだ。 とにかく、 ぼくたちは不安とか迷いとか恐怖から逃れようとする。 昔の剣豪のように、 何があっても平然としているのがいいとあこがれる。 しかし、 どんな局面でも平然としていられる人なんていない。 コントロールの上手下手はあっても、 多かれ少なかれ、 心は乱れるもの。 目の前にクマが現れたら、 どんな強者だって、 ニコニコしていられないはずだ。 肉体をもっている限り、 不安は生じるもの。 そう考えた方が、 逆に冷静に生きられる。 不安はなくさないといけない、 修行不足だから不安になるんだ。 そんなことを本気で考えていると、 本来できないことなんだから、 大きなストレスとなって、 心や体をむしばむことになってしまう。 不安や恐怖は、 軽減することはできてもなくなりはしない。 不安や恐怖は、 恥ずかしいことではない。 自分を守るための大切な機能なのだ。 ぼくは怖がりだし、 いつも不安をもって生きている。 だから、いろいろなことがうまく進むのかもしれない。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年12月03日 10時43分42秒
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